【感想・ネタバレ】ゾウが教えてくれたこと: ゾウオロジーのすすめ(DOJIN選書)のレビュー

あらすじ

ゾウを知り、ゾウから学ぶ
豊かなこころの世界

自在に動く長い鼻、大きな耳をパタパタ動かし、
優しいまなざしをした、地上最大の哺乳類にして動物園の人気者。
そんなゾウのことを知らない人は、おそらくいない。
超メジャーなゾウだが、体のつくりや野生での暮らしぶりについて、
どのくらいご存じだろうか。
あるいは、低周波音を使ったコミュニケーション能力、記憶力、
絵を描く能力、足し算をする能力といった知能についてはどうだろう。
本書では、知っているようで知らないゾウの魅力を、
ゾウ愛にあふれる著者があたたかな筆致で語り尽くす。

●はじめにより
〝ゾウ〟がどのような動物で、本来どのように野生で暮らしているのか、
何を考え、何を感じて生きているのか、またどのように進化してきた
動物なのかといったことは、広く知られていないように思います。
科学の世界でも、私たち人間には聞こえない低い周波数の声で会話を
しているということや、数覚に優れているということが新たに発見され、
ゾウが注目を集め出したのは、つい最近のことです。(中略)
ゾウを知り、ゾウから学ぶ――これを〝ゾウオロジー〟と呼ぶことにします。
ゾウオロジーは、人間の生き方を探るうえでも、大きなヒントを与えてくれるはずです。

●目次
第1章 ゾウという不思議な動物
第2章 愛情いっぱい! ゾウの一生
第3章 カエサルも認めたゾウの知能
第4章 ゾウの特殊能力
第5章 ゾウと暮らす

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ゾウの進化から、彼らの社会、知能や感覚能力、そして彼らとの共生の問題まで。最新のゾウ研究が、手軽に、しかもまるごと早わかり。
著者の入江さんの専門は、ゾウの認知能力の研究。途中にクッションのように挟まる、日本の動物園やタイやスリランカでの研究の個人的エピソードもおもしろい。
ところで、ディズニーアニメの『ダンボ』。赤ちゃんゾウのダンボは、耳が大きいために仲間外れにされる。形態学的には、耳が大きいのはアフリカ(サバンナ)ゾウ。入江さんによると、コウノトリが、アフリカゾウの赤ちゃんをアジアゾウの群れに運んでしまったのではないかという。おっちょこちょいのコウノトリの「誤配」説か、なるほど。

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2025年05月05日

Posted by ブクログ

タイトルに惹かれてたまたま手に取った本
ゾウさんについては動物園で見たことはありましたが、こんなに頭が良く愛おしい動物だったとは…ゾウが大好きになりました。
ところどころに可愛らしい像の写真が差し込まれていてとても読みやすかったです。
この本を読んで自分も含め少しでも多くの人が、ゾウや動物たちのことを考えて選択できるような世界になってほしい∠( ˙-˙ )/

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2022年07月02日

Posted by ブクログ

思った以上に人間に近いのね。仲間が死ぬことを悲しんだりするのは知らなかった。そういったことを科学的に説明してくれるので、納得感高いぞう。

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2022年03月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

卒論をきっかけにゾウの研究を初めた著者が、様々な実験の結果に基づきゾウの生態や認知能力の高さなどを、一般の人にも分かりやすい言葉で紹介した本。

元々自分がゾウ好きということもあり、子供に対する愛情の深さなど聞き知ってはいたが、ゾウも2歳くらいで鏡を見て自己を認識できるとか、仔ゾウが指しゃぶりならぬ鼻しゃぶりをするとか、初めて知ることも多く、益々ゾウへの愛と関心が高まった。

一方で三味線のバチ1つを作るために象牙が1本必要、つまり、バチのために巨大なゾウが殺される、といった実態も知り悲しくもなった。
すでに近い将来、絶滅の危機にあるレッドリストに載っているゾウたちを守り、共生していくために、私に何ができるだろう、と考えさせられた。

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2022年02月05日

Posted by ブクログ

東山動物園のワルダーさんの音声って?

裏切り者検知能力の研究報告って、誰が?

ゾウの会話の内容までわかる日はいつ頃?

チャメリーが描く、緑色の二つの山って、ふるさとの景色なのかしら?


動物園に行く時は、開園と同時に行きます。
朝ごはんタイムは、動物達がイキイキしていて大好きです。
ゾウたちも心持ち動きがキビキビしている様に見えます。可愛いです。
そんなゾウがこの世界から居なくなるなんて
想像するだけで、悲しくなります。


ゾウも平和に暮らせる地球であれ。と


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2022年04月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

こういうハマってる研究者の話は、女性が書いたもののほうがなんぼ面白いのはどうしてだろう。と思いながら読む。やはり面白い。何が違うんだろう。

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2022年03月05日

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