あらすじ
仕事、人間関係、家事、育児……頑張れば頑張るほど肩に力が入り、うまくいかなくなる。この悪循環を断つ小林流・心の健康マネジメント。現代に生きる私たちは基本的に何らかの「不安」を感じながら、毎日を過ごしています。コロナ禍における不安に加え、仕事の忙しさや家族の介護等での生活リズムのズレ、季節の変わり目の不調など、自分でコントロールできない出来事は、私たちに不安をもたらします。その一つひとつが、すぐに深刻な病を引き起こすことはありません。しかし、小さな不安も積み重なっていくことで、じわじわと自律神経の働きを乱していき、あなたの体調にネガティブな変化を引き起こします。こうした不安からくる不調のメカニズムから脱するために必要なのは、「肩の力を抜くこと」です。「まだ大丈夫」「耐えられる」「ここを乗り越えれば……」と踏ん張り、我慢しないことが大切です。不安を抱えながら頑張りすぎると、状況はより悪くなっていきます。でも、まじめな人ほど、周りの期待に応えよう、応えなくてはいけないと考えて頑張ってしまいます。あれもこれもやらなければならない。もっとできることがあるはず、といろいろ背負いすぎてしまうのです。しかし、その背負っているものは、本当に大事なものでしょうか? 人からの期待、世間の目を気にしてムリをしていませんか? 今こそ“肩の荷”をおろし、生き方を見直す時です。本書は自律神経の第一人者である小林教授自身が、肩の荷を降ろし、力を抜くことでたどり着いた、これまでにない心と体が健康になる生き方本です。
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Posted by ブクログ
著者は大学医学部教授。ご自身の体験をもとに肩の力が入る原因や抜き方を伝授している。読み終えてから肩の力を意識するようになっただけでなく、その原因を考えるようになった。本書では肩の力の抜き方の方法として「リズム」「運動」「呼吸」を紹介しているが、既に実践していた内容だったので、もう少し他の対策の紹介もして欲しかった。
【役に立ったフレーズ】
・肩の力をうまく抜けないのは、肩が生き方そのものとつながっているから。
・肩に力が入る原因の一つは、社会的な立場による、いろいろなものを背負いすぎていること。
・大事なのは役割や肩書、評判をプラスしていくことではなく、自分にとって大事なものを残し、余計なものをマイナスしていくことではないか…?
・「認められないなら、それでいいや」と割り切る。