あらすじ
集合写真では、いつもちゃっかり中央にいる。タクシーに同乗しても、料金は一切負担しない。仕事の責任は逃れて、手柄だけはしっかり奪う。会社の利益ばかり強調する。「自慢じゃないが……」と言って自慢する。「ちょっとだけ……」と言って平気でプライバシーを侵害する。偉い人に挨拶をする姿を周囲に見せつける。電車やレストランなど、人前で化粧をする。異性をジロジロみる。若者に説教をしたがる。取ってつけたような一点豪華主義ファッション。試食の「はしご」をする。フランス料理店で「おしぼり」を注文する。目一杯おしゃれをしても、足下で「はしたなさ」が露呈する。品よく振る舞っていても、つい、いつもの癖が出て、傍からは下品に映ってしまう。あなたの周りにもそんな「裸の王様」がいるだろう。本書は、ビジネスから恋愛まで、巷にあふれる無作法の実例を挙げつつ、気品ある振る舞い方を考察。人のふり見て我がふり直すための気品学。
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Posted by ブクログ
自分が下品な人のような気がして読んでみた。
筆者は自分でも書いているように少し
他者に対して穿った見方をし過ぎなような気もしますが
的は射ているのでそれはそれでいいと思います。
下品な人の例がたくさん出ていて
身につまされる部分も多かったのですが
結局他人の立場に立って考えられるかどうか
(本当に些細なことに関してまで)
が上品な立ち振る舞いが出来るかどうかに
関わってくるのだという単純なことに思い当たりました。
そんなの頭の中では分かり切っていることなんですけどね。
とにかく
「恥ずかしいから下品な人にならないようにしよう」
ではなくて、
「他人に不快な思いをさせたくないから上品な人になろう」
と思わせてくれる作品でした。
読み終わった今は少しだけ意識が変わったような気がします。