【感想・ネタバレ】教育のレビュー

あらすじ

「この学校では、一日三回以上オーガズムに達すると成績が上がりやすいとされていて――」
勝てば天国、負ければ地獄の、規律と欲望が渦巻く学校――私の幸せは、正しいのか?
人間の倫理を問う、芥川賞受賞第一作。

発売前から、ネット騒然!
絶賛・困惑・驚愕・恐怖の声、続々!

〇ずるずると引き摺られていくのに読む手が止まらない。悪夢そのものみたいだ。(カツセマサヒコ)
〇おもしろくて白目をむいてる。まだまだ物語ってある。(岨手由貴子)
〇抑圧下の男らしさを描いた”血のかよわないまごころ小説”にして、ジャンル無用の危険な傑作。(鴻巣友季子)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

人生そのものを皮肉ってるのかね
長寿が良いこと、健康が良いことみたいな今の世界の共通思想しかり、あくまでお金を稼いでより良い生活を目指すというルールの中だけで生きてる人に対する憤りを表してるんかね
けど今の世界じゃ反抗しきったら生きていけないとかそういう感じのことを言いたいのかなと受け取った。
⚠︎個人的な解釈ですが

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2024年01月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あらすじを読んで、ずっと気になっていた小説だった。元気な時じゃないと読めなさそうだと思っていてなかなか手を出せずにいた。

学校という小さな世界に閉じ込められて暮らす生徒たちが、今自分が生きる世界とは全く異る価値観、倫理観の下に、尋常ならざる日常を何の疑問も持たずに送っている。

全編を通して何も理解出来るところが無いので、学校の存在理由や、外の世界との関わりや、何か、理解出来るとっかかりが欲しく、どんどんページを捲った。
しかし、最後までその問いには答えてくれない。
異常な世界を、異常だと思っている者がそこに存在しなければ、その世界では平常であるという事だろうか。

教育というタイトルの意味も考えたが、教えて育てる、という字のままが凄く気持ち悪く感じた。

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2025年02月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

適応力、順応力が孕む不健全さ。
ディストピア的「学校」生活、成績向上のために規則に盲従する主人公。
あまりに突拍子もない物語の終盤、「学校の外では、感染症が拡大していて…」の一文。
マスク生活、三密回避。すがるようにあるいは不承不承ながらも政府の呼びかけや専門家の意見に大部分の人が素直に従い、従わないものには、周囲からの冷たい視線、果ては、自粛警察、マスク警察の鉄槌が下る、コロナ禍下。
「学校」の中と外の差は、存外大きなものではないのかもしれない。

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2024年09月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

私の頭ではこの話をまだ理解することはできなかったけれど、改良と破局よりは没頭できた。4章で20ページ以上にわたって催眠中の話が続いた末に、結局醒めないまま5章に入った時は「何だこれ」と笑ってしまった。

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2023年01月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 帯文のジャンル分け不能な感じに惹かれて手に取った。淡々としているのに、気づけば独特な世界観に引きずり込まれている、そんな不思議な引力を持った作品だった。

 思考停止して周りの声に従うだけになるのはマズいと分かっているのに、同調圧力にはどうにも抗い難い。そういう風潮は、何もコロナ禍に限ったことではなく、いつだって、学校や会社という小さな集団においてさえ存在している。考えた者から排除されるだなんて、なんと世知辛い世の中なのだろう。

 読後は、とても嫌な気分になった。

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2025年01月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み終わってから、他の方のネタバレとか感想など見に行ったんですが結局よくわからなかったです。

エロい要素も端々にありますが、生々しい表現はないのでライトです。ほぼ1日で読み終えました。

なんとなく現在の「教育」を皮肉ってるなってゆうのは感じました。従順に育てる感じが。

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2023年11月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

えっ何この世界観。一日のうち3回オーガズムに達すると成績が上がり、しかもその"成績"は学業ではなく超能力(?)のテスト。
成績下位者は上位者に絶対服従だし、上位者は個室を与えられる特権もある。
これ、何が目的なの?この学校は秘密裏に能力を持った生徒を育てているのだろうか?などと類推するが最後まで真相は不明。

性交が奨励されているので、目的達成のために生徒たちがところ構わずしているのもびっくりするが、段々慣れてきてしまう。まるで猫の交尾でも見ているかのよう。
慣れてしまえば楽しいのかもしれないが、性交が苦手な生徒にとってはキツい。
でももし、通っていた学校がそういう方針なら、やるやらないはともかく受け入れていた可能性はある。受け入れられないなら辞めるしかないのだから。
思想の自由って、実はそんなに自由じゃないのかもしれない。

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2023年07月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白い設定だった。
1日3回、性的な絶頂を感じることが、
成績アップにつながると信じられている、不思議な高校の話。
成績も超能力(カードの絵柄を当てる)ことで測られて、普通の勉強はまともに教えてもらえない。

みんな必死にセックスしている。

外部から解体の要望が入るが、
生徒が署名して防ごうとする

オーガズムに達することに、不審があった女子生徒も、だんだん染まっていく。

設定は不思議だけど、
事件?は特におこらない、かんじ?

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2023年07月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

全人類、未体験の読書感!というフレーズに惹かれて購入。
自慰をした。
ルームメイトがセックスをしていた。
自慰をした。
学力テストがあった。
誰々は何か悩んでいるようだった。
と主人公視点で進む物語なので、主人公以外の登場人物や背景については全て読み手が想像するしかない。起承転結がなかなか分かりにくく、読んだ先に何かがあるのかと思いきや何もなく終わってしまった。謎は謎のまま終わってしまったので、なるほど未体験の読書感だった。

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2023年07月03日

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ネタバレ

非現実的なストーリー
この学校はオーガズムが大事っていう話の一方で理性も必要とされてると思う
佐藤くんの可もなく不可もない性格というか理性なのかな
最終的に真夏が確信をついてしまって拒否反応出てるところでこの物語の終わりが見えた
佐藤くんと真夏の行きつくところは交じることなく終わった

中途半端じゃなくてちゃんとぶっ飛んでいるので逆にストーリーにのめり込めたところがよかった

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2023年07月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

異質で難解(笑)
説明が皆無なのに、説明口調な語り。
好みではないけれど、癖になる。
ヴェロキラプトルってなんぞやとGoogleで調べました(笑)
性描写、お化け屋敷のバイトや、苺人間やらなんかもうパニックになりながらも一気読み。

そもそも「教育」ってなんだろう?とモヤっている。

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2023年04月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

学園ハレンチ×超能力×ディストピア、とおもしろ要素を掛け合わせた結果、見事によくわからなくなる著者初長編。
前作「破局」と比べて、あれ、今回の主人公はわりとまともかも…と思わせておいて、じわじわと、読者の感覚から乖離し始め、学校側が用意する「教育」に忠実であるがゆえに、狂気を帯びてくる感じがとても良い。一緒にご飯食べてる女の子の健康のためを思って、むりやり完食させてしまうくだりなんかもう最高。
にしても、催眠部と翻訳部の作中作が長すぎ&不条理すぎて、ちょっとうんざりしてしまった…(演劇部の桜人間バトル劇は、しっかりおもしろく読めたのに)

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2023年02月06日

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