【感想・ネタバレ】森から来た少年のレビュー

あらすじ

井上順さん絶賛、米国1位の傑作サスペンス。

ある日忽然と姿を消した、いじめられっ子の女子高生ナオミ。冠番組も持つ豪腕弁護士のヘスターは、ナオミの同級生である孫のマシュウから、彼女の行方を捜してほしいと相談を受けた。何かを隠しているようなマシュウの態度を訝しみつつも、ヘスターは孫のために尽力を約束する。そんな彼女が協力を仰いだのは、幼い頃にたった独り森で育ったという過去を持つ、謎多き天才調査員ワイルド。しかし二人の捜索は予想外の過去をあぶり出し、やがて巨大な闇へと辿り着く――。
主役二人の秀逸過ぎるキャラクター、全く先の読めない展開、衝撃の事実……アメリカで刊行されるや、主要メディアで軒並み初登場1位を獲得。過去作品はNetflixで次々に映像化され、世界にその名をとどろかせエンタメ界を牽引する大ヒットメーカー、ハーラン・コーベンによる傑作サスペンス!
解説は芸能界きっての海外ミステリ小説ファン・井上順さん。

(底本 2022年1月発行作品)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

クラスのいじめられっ娘ナオミが姿を消した。クラスメイトのマシュウは敏腕弁護士の祖母ヘスターに行方を捜してほしいと相談する、ヘスターは幼少の頃森で保護された経験を持つワイルドに協力を仰ぎナオミの捜索を開始する。

いじめ、貧富の差、ネグレクト、児童虐待。日本にも転がっているクソのような社会問題を扱いつつ、物語はそれらの危険性を啓蒙するだけではなく、とんでもない方向に転がりだす。そうだったコーベンはこういうミステリーを書く作家だった。

シリーズ物にするつもりなのか、ワイルドとその周囲の積み残し疑問は結構あるし、上記の社会問題もまぁまぁサラっとおいてきぼりしている感もあって、「人道上も物語の展開もこれでエエのか?」と思える節の数々に☆ー1としたが、読んでいる間の充実感はさすがである。

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2023年12月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白いかどうか、と聞かれたらつならなくはない、ただなあ…という煮え切らない返事をしてしまいそう。

森で発見されたのに読み書きなど問題なくできる過去をもつ元・少年で今は40-42歳の男性、ワイルドと、70歳オーバーの女性弁護士が組んで、いじめられていた女子高生の失踪の謎を解こうとするが…

うーん、なんか設定が活きてない気が。森で発見されるまでの記憶がほとんどない、と来たらその過去が明らかになるとか、記憶が蘇るとか、その生い立ちが事件解決に絡むと思うよね?いやところがそっちにはほとんど関係がない。
70歳の弁護士も別に同じ年でも50代でもよかろうに、という風にしか思えなかった。というかその歳にしてロマンスわざわざ挟む必要がどこにあったんだろう?70代でも恋愛しよう!というメッセージ?わからん…むしろ自分の冠番組で勝手なことしてて、え、これがウワサの老害…と眉間にしわ寄せちゃった。

突飛な設定が活かされないどころかワイルドのDNA鑑定のあたりなんて匂わせもいいとこで、このページいる?って本当に驚いちゃった。もしこれ、続きがなかったら本当に設定間違いとか消し忘れと思っちゃうよ。伏線ではなく無駄な枝葉末節とさえ疑ってしまう感じだったのよね…

最後もいやそれ、たんなる未成年誘拐でしょ、ちゃんと調べたら一発で強制帰国じゃないの?一席残ってるってパスポートは?お金は?家のこと放置?とか、どうも気持ちよくよかったね!なんて言えないことだらけ。全体的に大味すぎという感想を持ってしまった。

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2024年07月14日

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