【感想・ネタバレ】斎藤 一のレビュー

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Posted by ブクログ

新撰組で一番魅かれる隊士です。元々そこには会津絡みと言う理由があるのですが、この本を読んで人間的にもかなり共感しました。どこか自分と重ね合わせてしまいました。

新撰組や戊辰戦争の頃はもちろんですが、明治に生きる斎藤一の姿が興味深かったです。まさに時代の狭間で、色んな葛藤の中で生きた人間ですね。また、山川兄弟・佐川官兵衛はじめ、多くの会津藩士との関わりは、会津贔屓の者としては嬉しく読めました。

幕末をある程度知っていて、旧幕府寄りの人は、とても興味深く共感しながら読めると思います。幕末を知らない方は、ちょっと時代の流れが難しいかもしれません。

土方「大抵の者は建前という裃と本音という褌を着けているもの。近藤さんも例外ではないし、俺もそうだろうな」・・・「ならぬもの(会津藩校日新館の教え)」とされているものは、何が何でも「ならぬ」から「ならぬ」のである。そこには、土方が言っていた「建前」という裃も、「本音」という褌もなかった。

上記は特に印象に残った部分であり、斎藤一が会津を第二の故郷と考えた所以だと思っています。本当は如何なる理由があっても、戦争は「ならぬもの」のはずなのですが、それでもあの時代の会津人にとっては、精一杯の誠実さだったのかもしれません。

ありがとうございます。

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2012年05月18日

Posted by ブクログ

斎藤さんに関して不明な部分が多くあるようで、新選組を扱った歴史小説にはあまり登場しなかったのですが、この作品で少し彼の足跡を追えたような気がします。明治維新後も生きた彼にとって、新選組として活動した日々の葛藤や、日本が変革する中での自分の立場など考えさせられました。近藤さんや土方さんと別れる時に交わした土方さんとの会話が良かったです。

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2011年10月11日

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