あらすじ
なぜ、イノベーションはいつもかけ声で終わるのか?
「イノベーションを起こそう!」と、多くの会社で号令のように叫ばれていますが、実際にはオフィスの席に戻るとオペレーション、というケースが少なくありません。
そこで、オムロンや京都大学経営管理大学院で活躍する竹林一氏が、「イノベーションとは何を、どうすればいいのか、どうすれば動き出すのか」について明かします。
“しーさん”こと著者の竹林氏は、オムロンで鉄道事業、モバイル事業、赤字会社の立て直しなど、実際に多くのイノベーションに携わってきた人物。「心理的安全性とイノベーション」をテーマにした講演をまとめたログミーの記事でも「めっちゃ、面白い!」と大きな話題になりました。
「イノベーション」は、その言葉の浸透度とは裏腹に、とらえにくい概念です。それに対し、しーさんは「イノベーションとは新しい軸を生み出すこと」だと言い切ります。
ほかにも、イノベーションに必要な人材を、「起承転結」4つ、あるいは「武士と忍者」2つのタイプに区分したりと、すべて日本語に落とし込まれるので、腹落ちします。
本書では、ほかにも「しーさん流の極意」を余すことなく紹介。
・イノベーションのきっかけは「ちょっとしたWILLから」
・イノベーションは「秘密結社」から生まれる ~クローズドからオープンへ~
・「わらしべ長者」を科学する ~起業家の思考プロセス「エフェクチュエーション」~
・コミュニケーションのないところにイノベーションは生まれない
・「人を巻き込むこと」もデザインする
・イノベーションにおける「1000に3つ理論」
・「幽体離脱」してプロジェクトを俯瞰して見る など
実際に携わったプロジェクトのリアルな話の数々は、楽天大学・仲山進也氏も「イノベーションの解像度が上がる、面白すぎて手触り感ある超実践的理論」と絶賛。
「イノベーション」が肌感覚でわかる本です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
この商品をつくることによって、どんな社会的課題が解決するか
たんぽぽ理論
秘密結社万国ビックリ博覧会
日本には100年以上続く企業2万数千社
駅は街への入り口
イノベーションの掛け声のわりにオペレーション
インベーション(新しい財貨の生産、新しい生産方法の導入、新しい販路の開拓、原料あるいは半製品の新しい供給源の獲得、新しい組織の実現)
構想設計という意味でのデザインが肝心
あなたの仕事はどんなインパクトを与えていますか
それは幹なのか枝なのか葉なのか
事業で赤字が続くのはその事業とお客様の軸かあるいは社会との軸がずれている場合がほとんど
まずは挨拶
コミュニケーションのないところにモチベーションはなく、モチベーションのないところにイノベーションは生まれない
ビジョンは17文字以内で表現しろ
徹底的にお客様に喜んでいただくことで内側から鍵を開ける
やりたいこと100連発
風が吹いてきたときにそれを感じられるか
自分は何者か、自分は何がしたいのか、自分は何をしっているか、そんな自分にはなにができるのか
エフェクチュエーションの5つの原則(手中の鶏の原則、許容可能な損失の原則、クレージーキルトの原則、レモネードの原則、飛行機のパイロットの原則)
起承転結
人を巻き込むうえでは燃えやすいところから燃やす
一人称で仕事してその仕事を通して自らのWILLを発信していく
イノベーションにおいては1000に3つ タイミング論
Posted by ブクログ
オムロン竹林氏のイノベーション本。勇気を求めて読書。人は自分がやりたいことをやるために生きている。一歩を踏み出す勇気になればとのこと。
意味のイノベーションに関してもヒント
本質的なことに多く触れられており素晴らしい。
自分が重要と感じる概念全部盛りな印象
メモ
・イノベーションとは新しい軸を生み出すこと
・新しい軸とは世界観。そもそもの存在価値とは何かということ。世界観を新しくデザインするということ
・どんなイノベーションを起こすか=やろうとしていることは世の中にどんなインパクトを与えるか
☆事業の幹である軸がさだまっていないと、たいていうまくいかない。
☆そのアイデアは幹なのか、枝なのか葉っぱなのか。これを見極めること。まずは幹となるアイデアを考えること
・事業で赤字が続くのは、その事業とお客様との軸か、あるいは社会との軸がずれている場合がほとんど
☆コミュニケーションのない組織にモチベーションはなく、モチベーションのない組織からイノベーションは生まれない
・新しい軸はバックキャストとフォーキャスト双方から考える。青函トンネルのように。こうありたい未来は何か、現場では一方何が起こっているのか
・優れたアントレプレナーは何をやっていたか。
まずは自分は何者か、自分は何がしたいのか、自文は何を知っているか、そのうえでそんな自分には何ができるのかを考え、できるところから実行していった。
・イノベーションを起こすにはどんな人でもアイデアを発表し、仕事の状況について気になっていることを自由に相談できる風土が必要
・壁にぶつかったときに味方にすべき3つの作用
外の声を利用する 権威、外部
タニマチ 支援してくれる味方をみつける
第三の空間 外に出てしまう。外で活動してしまう
・イノベーションは一度負ければ敗退のトーナメント戦ではなく、どんどん試していって勝ち点を拾っていくリーグ戦。
・
Posted by ブクログ
少し期待とは違った本だったがよかった
4つの仕事がある
私事
仕事
志事
使事
戦略の改装西条世界観
制作
大戦略
軍事戦略
作戦
戦術
技術
コミュニケーションのないところにモチベーションはなく、モチベーションのないところにイノベーションは生まれない
やりたいことを100個書く
Posted by ブクログ
実に竹林さんらしい。実際の竹林さんも本当にこんな方で、その人柄や考え方がにじみ出している。ビジネスの世界で生きてる皆さんに是非一読をお勧めしたい一冊
Posted by ブクログ
講演を拝見しております。非常に参考になって、こちらの本はその時の感動を思い出させてくれます。講演より詳しく記載してました。起承転結の話、
エフェクチュアル・アントレプレナーシップの本、恐れない組織の本、修身教授録の本参考にしたい。3冊の本はもちろん購入した。作者の考え方を本質的に理解したと思った。
Posted by ブクログ
竹林さんの生き方を描いた1冊。
これぞ新規事業の人。
見方を変えれば企業の立て直しも新規事業に近い。
面白いことをやる、それをただただ探求したら行動することぎ大事。色んなことを知れば最初は興味なかったことも興味が出てくるし面白くなってくるんですよね。
Posted by ブクログ
この方だからと思ってしまうところもあるが…
内容は非常にわかりやすく、
普段の仕事に心構えとして取り入れられることも
あるなと、刺激を与えてくれた一冊。
Posted by ブクログ
竹林さんの講演を聞いて、即購入した。
これから小さなことでも、何かを始めることに不安を持ってる人や、変革を求められてる人にとって、勇気が出るような内容だと思った。竹林さんのバイタリティやキャラクター、言葉のセンスには味があり、関西のおっちゃん?!という雰囲気もあるが、どんなこともあきらめない、いつも一人称で語れる仕事をする、という信念の強さこそが、イノベーションを生み出しているのだと思った。
Posted by ブクログ
イノベーションって0を1にする以外にもあるんだ。
視点を変えれば既存事業も新しくできる。
カッコつけずに泥臭くイノベーションするなら、この本がオススメ。
ご本人のセミナー受講後に即買いしました。
Posted by ブクログ
オムロン株式会社イノベーション推進本部
インキュベーションセンタ長であり、
京都大学経営管理大学院 客員教授を務める、
竹林一さんの著書『1人イノベ』こと、
『たった1人からはじめるイノベーション入門』。
イノベーションとは何か?
よく「技術革新」と訳されたりするが
経済学者シュンペーターの定義によると
イノベーションとは「新結合」のこと。
まったくの新しい技術を
生み出すことだけではなく、
何かと何かを組み合わせて
新しい価値を創り出すこと。
新しい生産方法や、材料の獲得
組織や販路を新たに生み出すことも
イノベーションに値する。
じゃあどうやって起こせるか?
イノベーションのきっかけは
「ちょっとしたWILL」から。
“自分の意志に従い、信念を持ってやり続ける人がいる。それに賛同した人が集まって、新しい価値が生まれる。最後に外部の人たちがその価値に『イノベーション』と言うレッテルを貼る”
つまり、はじめから
「なにかイノベーションを起こそう」として
イノベーションが起きるのではない。
誰かのWILLがカタチになって、
それが価値が世間に認められたときに
「イノベーション」というお墨付きを得るのだ。
“ 昔、実際に仕事を断って上司に怒られたことがありました。でも、そんな仕事もやってみるとじつはいい経験になったりもしますし、そんな時は、楽しい仕事をするか、楽しく仕事をするかのどちらかを選択するようにしています。
私は仕事をやるときは、いつも一人称で語れる仕事をしようと心がけています。つまり目の前の案件に対して、「自分はどう思うのか」をいつも仕事の指針にしているのです。”
「一人称で語れる仕事」っていう
表現がいいなぁ。
自分にとってのシゴトってなんだろう?
ふと立ち止まって考えてみる。
「ちょっとしたWILL」の先に、
イノベーションが生まれていく。
Posted by ブクログ
最近イノベーションというキーワードが気になって読みました。筆者の経験に基づきながら、分かりやすく、とても興味深く読むことできました。
イノベーションを起こすことができる創造的な視野を持てるように、日頃から色々なことに関心を持っていきたいと思いました。
Posted by ブクログ
イノベーションというより新規ビジネスの立ち上げに参考になる。俯瞰やカラーバスなど。
便利軸だけではなく感動軸
イノベーション=ソーシャルニーズの創出 社会課題の解決
世界観=そもそもの存在価値を大切にする
『そもそもこの課題ってどういうことか』
『こうありたい』という未来から課題をバックキャストで考える
その未来を創るにあたって今何が現場で起こっていて何をすべきかをフォーキャストで考える。
ビジョンは17文字で メタファーを活用
やりたいこと100個 流れ星へのお願い
秘密結社的組織からイノベーションは生まれる(クローズドからオープンへ)
WILLに集まる
コーゼーション(逆算思考)とエフェクチェーション(今を知る⇒行動する⇒他者と繋がる⇒想定外の結果)
起承転結の人材
燃えやすいものから燃やす
制約条件が多いほど突破口が見えてくる
色々な打ち手を色々な深さで仕込んでおく(出すべくタイミングを見計らう)
市場を俯瞰する
Posted by ブクログ
オムロンの竹林一さんの著書。なぜ「しーさん」と呼ばれているのか、という話と休暇で東京から京都まである方法で帰る話がぶっ飛んでておもしろかった。
Posted by ブクログ
イノベーションとはたいそうなものではない。
誰でもできる。この本を飲んで少しハードルが下がった。
どんなイノベーションを起こしたか?より、
社会にどのようなインパクトを残したか?
Posted by ブクログ
とても素敵な本でたくさんの学び、格言があり!
・イノベーションのきっかけは「ちょっとしたwill」
・やりたいこと100連発
・人を巻き込むこと、誰から巻き込むか
・燃えやすいところを探す
・イノベーションには必ずコンフリクション
・起承転結の役割
・外の声を使う、タニマチ(応援団)、第3の空間が壁を越える秘訣
・最後は負けずにリングに立ち続けること。諦めないこと。いつでも一人称で語れる仕事をすること!
Posted by ブクログ
イノベーションの定義、進め方を著者のオムロンでの経験を交えて解説している。
言葉だけ広がっているイノベーションだが、(1)イノベーションとはそもそもどんなものなのか。(2)あなたが抱えているイノベーションはちゃんと言葉にできているか、棚卸しできているか。(3)イノベーションの見つけ方のヒント。(4)組織でイノベーションを広げるには。(5)補足資料。といった要素が散りばめられているように感じた。
個人としての自分、組織にいる自分は何をしたかったのか、そもそもやりたいことなんて分からない。など、自分の人生の進路に迷う人には、参考になるかもしれない。一方で、デザイン思考やプロトタイピングなどの発想方法論は言葉のみ軽く触れる、といった内容のため、自分のアイデアを磨き上げたい、思考力を広げたい、という方は別の方法論的な書籍を読むことをお勧めする。
(1)イノベーションの定義
①一人ずつの価値観に合った商品やサービスが生まれる時代⇒まずは自分のやりたいことから探していく。
②イノベーションとは新しい軸を生み出すこと、新しい軸とは、物事の新しい見方、新しい世界観をデザインすること
(2)あたなのイノベーションの価値の源泉は何?
③今やろうとしていることはどんなインパクトがあるか?⇒肩ひじ張らずに考えて、改めて価値を問う。
④あなたは何で今の組織に所属したのか?⇒本当のあなたは何がしたかったの?
⑤ビジョンは制限文字数内で比喩表現交えて分かり易く表現する。⇒分かり易い旗印を立てよう。
(3)イノベーションの種を探すアンテナは高く張っている?
⑥興味関心のポケットをいくつ持っているか?増やすことで日々の様々な出来事へのアンテナ、フォーカスが変わる。
⑦やりたいこと100連発、あなたがやりたいことを棚卸すれば、あなたの興味・価値観が改めて見える。
(4)組織でイノベーションを広げるには?
⑧人を巻き込むには、人の心に火をつける。燃えやすい人から火をつけて広げていこう。
(5)要追加調査ワード
⑨エフェクチュエーション5つの原則
⑩EQ:こころの知能指数の傾向を知る。
Posted by ブクログ
「新しい軸」とは、「新しい世界観」をデザインすること。グランドデザインが、成否を握る。世界へのインパクトは?ファクトを集める。
「コミュニケーション、モチベーションをデザインする」人を巻き込むことをデザインする。燃えやすいところから燃やしていく。
東海道を歩きながら、考える。「修身教授録」を持って歩いた。
Posted by ブクログ
著者の講演を聞く機会があったので、著者の最新の本を読んでみました。
講演同様、とても分かりやすかったです。
イノベーションや新規事業開発に関する本。
特に、著者はネーミングがとても上手。
マケレレ理論とか起承転結とか。
とても分かりやすい上に、「ん?何それ?」とヒトの興味を掴むのが上手い。
何よりも著者の人柄がにじみ出ている。
でも、ネーミングだけでない。
著者の豊富な実体験が、そのネーミングを支えている。
その実体験がユニークでまた面白い。
結局、試行錯誤しながら、自分の頭で考えないとダメだな、
ということを思い知らされた一冊であった。