あらすじ
蘆溝橋事件を引金に日中の戦いは軍部主導のかたちで、ついには泥沼の太平洋戦争に突入していった。しかし、すべての日本人が武力行使の拡大を望み、戦火を座視していたわけではなかった。戦争はあくまで和平工作の最終手段として考え、たえず平和的解決、そのための交渉の努力が模索されていた事実もあった。もし平和的、自主的解決が実現していたなら――歴史におけるイフのタブー視域から、日中の動き、戦争の経過を見据える。
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Posted by ブクログ
[ 内容 ]
蘆溝橋事件を引金に日中の戦いは軍部主導のかたちで、ついには泥沼の太平洋戦争に突入していった。
しかし、すべての日本人が武力行使の拡大を望み戦火を座視していたわけではなかつた。
戦争はあくまで和平工作の最終手段として考え、たえず平和的解決、そのための交渉の努力が模索されていた事実もあった。
もし平和的、自主的解決が実現していたなら―歴史におけるイフのタブー視域から、日中の動き、戦争の経過を見据える。
[ 目次 ]
1 満州事変とは何であったのか
2 日中戦争への道
3 日中戦争の拡大は防げなかったか
[ POP ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
正直残念
基本、陸軍悪玉論。
故に若槻内閣末期に奉勅命令で関東軍の暴走に一時とはいえ歯止めをかけたこと(当然次の犬養内閣でなし崩し)などはさらっと流される。
また盧溝橋以降しばらく静観していた海軍が上海爆撃を契機に陸軍に先駆けて南京攻撃を唱えたのを「苦渋の決断」などと評したりもする。
何よりトラウトマン工作に米内海相が反対した理由を「わからない」というのは悪の陸軍の研究に注力するあまり海軍の内情について調査不足では無いだろうか?