あらすじ
禁断のベストセラーが復活!
現役作家100人の主要505作品を、
気鋭の文芸評論家が<厳正>かつ<徹底的>に100点満点で採点!
あなたの心を震わせる「最高の1冊」に出会えます。
年末年始、読書のお供にぜひどうぞ。
【エンターテイメント(50人)】
朝井まかて/朝井リョウ/安部龍太郎/有川浩/浅田次郎/有栖川有栖/池井戸潤/伊坂幸太郎/石田衣良/伊集院静/上橋菜穂子/冲方丁/大沢在昌/荻原浩/奥田英朗/小野不由美/恩田陸/角田光代/北方謙三/北村薫/京極夏彦/桐野夏生/小池真理子/佐々木譲/佐藤亜紀/重松清/篠田節子/島田荘司/島本理生/白石一文/住野よる/高村薫/辻村深月/天童荒太/中島京子/西加奈子/乃南アサ/馳星周/原田マハ/東野圭吾/東山彰良/姫野カオルコ/百田尚樹/宮城谷昌光/宮部みゆき/三浦しをん/湊かなえ/森見登美彦/山本一力/横山秀夫
【純文学(50人)】
青山七恵/阿部和重/池澤夏樹/石原慎太郎/絲山秋子/今村夏子/江國香織/大江健三郎/小川洋子/奥泉光/鹿島田真希/カズオ・イシグロ/金井美恵子/金原ひとみ/川上弘美/川上未映子/佐伯一麦/島田雅彦/笙野頼子/髙樹のぶ子/高橋源一郎/田中慎弥/多和田葉子/辻仁成/辻原登/筒井康隆/中沢けい/長嶋有/中村文則/西村賢太/羽田圭介/平野啓一郎/古井由吉/保坂和志/堀江敏幸/又吉直樹/町田康/松浦寿輝/松浦理英子/水村美苗/宮本輝/村上春樹/村上龍/村田沙耶香/本谷有希子/山田詠美/柳美里/吉田修一/リービ英雄/綿矢りさ
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
よくぞここまでバッサリ斬ってのけたという書評。なるほどなるほど言われてみればその通りや。って批評もあるけど、自分が好きな作家さんがボロクソに言われてたりもするので、小川さんはこう評価したって受け止めないと、自分にとっての良作を逃してしまうかも。
Posted by ブクログ
積ん読が増えてしまうけどこれを見なければ読まなかっただろう作家さんと出会える。
宮本輝さんや古井由吉さんは読んだことがなかったけど積ん読リストに入れました。あと、この作家さん合わないかもなーと思って一〜二作で読むのやめてた人でも、高評価なのだけもう一作読んでみようかなと思いました。
好きな作家さんが酷評されてる可能性はあるのでそれは割り切ったほうがいい。評価は好みが大きいと思うので、全部は鵜呑みにせず、参考程度にすれば良書だと思います。
Posted by ブクログ
私が「これは面白い」と思った本に、最低レベルの評価がされていて、「面白さは人それぞれなんだな」とあらためて考えさせられた。今後の読書案内として活用したい。
カズオ・イシグロの評価がめちゃめちゃ高い。
Posted by ブクログ
なぜ別の人が?っていう疑問はあったけど、前任者が”同様の批評集が増えたら文壇の盛り上がりに寄与する”と考えていたみたいだから、それを汲んでってことかな。実際、作家も半分が重複だし、当然、その作家の作品も結構同じものが取り上げられているし。今回は対象作者が新しいこともあり、既読作家・作品が結構あった。その作品については、同意:反対=3:7くらいの感じ。エンタメ作家も文学の指標で断じている訳だから、文学を理解し切れない自分の評価がどうしても青いんだろうけど。傾向として、評価が低い作品は納得し兼ねるけど、高い作品はまあ理解できる、ってのが多かったから、高評価の作品群で未読のものは幾つか当たってみようか、と。まずは以下の作品から。
血の日本史
スキップ 北村薫
ゼツメツ少年
劇場
Posted by ブクログ
今となっては古典と呼ばれる作品ばかり読んで来ており現代小説には全く触れていなかった。
友人が現代小説をかなり読んでいるので話を聞いている内に興味が湧いて読み始めたのが最近の話である。
友人から得た情報で本書に挙げられている作家の名前は何人か知っていたが現代小説を知らなさすぎるので、情報収集として本書を手に取った。
結果的には多くの現代小説を知る事が出来て良かったのだが、著者の意見に同意できない事がありそれが気になってしまった。
文壇会を盛り上げるという意味で、賛否両論を含めた事も踏まえての執筆だとは分かっているのだが、どうしても気になる事がある。
著者は有名な文豪の名を冠した賞などに、プロの作家レベルに到達していない作品が選ばれていると言及している。
彼らを安物扱いして罪の意識は無いのか、とまで言っている。
しかし、著者の言う所の小説と呼べない作品に救われる読者もいるのだ。
それを心から楽しんで感動している読者だっている。
それを塵芥のように言われるのはきっと悲しいだろう。
私自身も芥川龍之介や江戸川乱歩、三島由紀夫は愛読してきた。だが現代小説を読んでいても必ず何か気付きや感動を得られている。
小説もそれぞれ好みがあり人に寄って評価が分かれるのは当たり前なのだが、読者の為に一生懸命に書いた作品には変わりない。どうしてもこの件が気になってしまい、感情的になってしまった。
Posted by ブクログ
現代文学を知る上では非常に参考になる本ではある。
純文学・大衆文学の500作品を著者が読み、点数と作品について文章を書いている。
しかし、点数を鵜呑みにするのは読書を楽しむ上では微妙だと感じた。
著者自身も80点つけたものと50点以下のものを比べて読んでみてと述べており、その結果、著者自身も自分の読書の腕前を批評されているとしている。
何冊か読んでみたが、意外にも50点つけてる作品でも面白いものがあり、80点以上つけていてもそうかな?自分にはそこまで魅力には感じない作品もあった。
ブックガイドとしては楽しめるし、本屋で本を選ぶ際には点数を無視して自分の興味のある本を買って、本の点数と評価が書かれた文章と自分の感想を比べてみるのが使い道としては正しいようにも感じた。
Posted by ブクログ
エンタメ系と純文学からそれぞれ50人合計100人を選出し、505作品の評価を下した、面白い小説を探すためのガイドブック。
よくもこれだけの作品を読破し、それぞれを短いながらもまとめ上げ、百点満点方式でランクをつけたことに対して、脱帽すべきであり、これらの内の未読の作品については、食指が動かされてしまう。
作家自身に対してもコメントも辛辣なところや、真の意味での期待感を込めてのものもあるも、単に好悪の感情で評価しておらず、また例えそういったところがあろうと、同一の作家のある作品と別の作品とでは評価が異なっていることから、作品自体への自身の判断基準にブレがないところは素晴らしい。(よくよく評価にあたって、有名や話題の作家が書いたものは評価が高いとしてしまいがちなところがあること自体が間違いで、あくまでも評価すべきは作家でなく作品そのものでなければならない)
さらに賞を取った作品でも疑問を呈しているところもよい。
敢えて言うならこれが「面白い」小説のガイドブックとなるかは、生来の読書家でないものにとっては悲しいことに難しいのかもしれず、素晴らしい小説のガイドブックとした方が近かったかもしれない。
Posted by ブクログ
福田和也氏の試みを更新するブックガイド。
カズオ・イシグロの評価が非常に高い。福田氏と比べると、村上春樹には厳しい。朝井リョウや西加奈子に容赦ない。いろいろと面白い。綾辻行人や米澤穂信ら、ミステリ系の人々が抜けているのが気になった。古川日出男、道尾秀介とか、あとはいくつか歴史小説家も。なぜないのか、、。
また、男性作家の描く男のエゴには甘い印象。ぜひ、斎藤美奈子さんにも、同様の本を出してほしいところだ。例えば、ノルウェイの森の採点。