【感想・ネタバレ】七四のレビュー

あらすじ

完全密室の七四式戦車(ナナヨン)内で、死体が見つかった――。
自衛隊内の犯罪の捜査および被疑者の逮捕を行なう部署である中央警務隊。
隊長・大曽根より、突然の命を受けた甲斐和美三等陸尉は、富士駐屯地に向かい、
第百二十八地区警務隊の捜査に協力することになった。
それは単なる自殺と思われた事件だったが、内部からの告発により、殺人の可能性があるという……。
甲斐和美は富士駐屯地に急行し、自衛隊組織の暗部に迫っていく――。
『このミステリーがすごい! 』大賞優秀賞受賞作家が贈る、渾身の自衛隊ミステリー!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

前作の『深山の桜』で少しだけ登場する甲斐が主人公です。前作ではいまどきの若者風に描かれていたのは多分作者の狙いで、今作では一転、人間としての深み、重厚な過去が描かれます。前作から引き続き登場する人物や共通のセリフ回し、小道具も嬉しいところです。
前半は戦車内の描写や、過去と現在を行き来するので、ややとっつきにくいところもありますが、後半に向けての伏線があちこちに張られており、後半にはそれらを一気に回収しながら、自衛隊ものではあり得ないようなアクションが待っています。
そしてこれも前作同様、最後に驚くような種明かしと共に大きな感動が待っています。

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2020年08月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自衛隊同期の5人、それぞれの道、隊内に巣食う他国の諜報。
それを暴く甲斐和美3尉と植木礼三郎二佐の物語。
シリーズモノとしては、深山の桜>七四>桜と日章の順。

毎回登場するのは、オネエ言葉で話す男前で切れ者の植木礼三郎二佐。
この人物アイデアが物語を楽しくさせている。
ただ、シリーズで必ず在日韓国朝鮮人が絡むのはどうかと思う。
今回なんか坂本の妻が韓国人という設定にする必要あったのか?と疑問に思った。

あと物語の中で、この人怪しいんじゃないの?という人が、しっかり犯人だったのが残念。
でも楽しく読めた。

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2020年06月26日

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