あらすじ
高校までべったりだった友人の池上と、大学に入ってから距離を置くようになっていた律也。池上の何でも分かったような顔が気に入らない、全てにおいて律也より勝っているのも、律也の好きな千鈴が池上に思いを寄せていることも??。律也の態度に気づいていながら、そばを離れない池上。そんな池上の心の内を考えようともしない律也。二人のベクトルがまた交わる日は来るの……? 不器用同士の等身大の恋愛模様!!
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Posted by ブクログ
なんかキラキラ乙女なタイトルと大学生がもだもだしてる日常的な恋愛ものは大好きなので読んでみました。
感想は…ものすご~く普通だった。『セブンティーンドロップス』の時もそうだったな…。
この作家さんの地に足がついた感じの文体(悪く言えば地味)は決して嫌いではないし、“言の葉”シリーズなど良作も書かれているし、悪くはない。悪くはないんだが、作者あとがきにあったように、『やおい』“やまなしおちなしいみなし”でした。ちょっとかわいい系の意地っ張り受とカッコいい攻。
初めから攻の気持ちは丸わかりで、受が鈍感に甘えまくっていた時期を過ぎて、意識して避けたり、改まってふたりの関係をみつめ直したり、なし崩し的に受け入れてしまっても嫌じゃない自分に戸惑ったり、で、結局俺も好きだよ的な、よくある“ほだされ”愛がジレジレ進行します。
アウトラインだけ書くと、決して嫌いなシチュじゃないのに、何が決定的に足りない。でもそれが何だか自分でもわからない。
この作家さんの作品を読むといつも、読後、かゆいところにちゃんと手が届かないようなもどかしさと、そこはかとない萌え足りなさを感じる…
単純に相性なのかしら。