【感想・ネタバレ】あの日の風が恋しくてのレビュー

あらすじ

★私たちは大人になって、再び出会う運命だった――傷ついた心をかかえて。S・ウィッグスが繊細に描く、コンテンポラリー・ロマンスの極地!★海辺のイタリアンレストラン〈セレスタズ〉の閉店が迫った時刻に、一組の客が店に入ってきた。夏になるとこの地方を訪れる東海岸のセレブ、別荘族のグループだ。その中の一人の視線に、レストランオーナーのローザは凍りついた。アレックス・モンゴメリー――昔、庭師の父が通っていた別荘のお坊っちゃま、そして幼いローザの、夏の間だけの親友。二人がティーンエイジャーになったとき、その友情は未熟な愛情へと形を変えた。直後に引き裂かれる運命だとは知る由もなく……。予期せぬ再会に、ローザの胸に忘れたはずの痛みが走った。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

海辺のイタリアンレストランのオーナー ローザには忘れられない人がいる。
夏の間に逢えていた幼なじみのアレックス。
友情は愛情へと形をかえるが、身分の違いや周囲の反対に引き裂かれていった。
10年後、二人は再び出会う…。


うん、良かった。
アレックスとの子供の頃の話とか、二人がどんな風にお互いにとって唯一になってきたのかがよく判るし、読んでて楽しかった。

しかし、ローザは気の毒だったなぁ。
大学進学を楽しみにしていたのに、事故であんなことになって。
アレックスの母親も、自分が事故を起こしたなら、そこで反対するのをせめてやめりゃいいのにって思った。
アレックスを愛してたと思うけど、それは自己満足で自分勝手だと思うし、それでローザはすべて人生がひっくり返ったわけだし。
気になるのは、ローザの二人の兄が、要するに高校卒業したばかりのまだ子供の妹に、大学進学を諦めさせて障害を負った父親の面倒をすべて任せたこと。(押し付けたわけじゃないけど、結果そうなってる)
ローザ可哀想過ぎる。

そして納得いかないのは、ローザのパパが物忘れが病的なレベルでひどいのが判ったのに、配線の不具合をそのままパパに任せたこと。
ちょっとのことなんだから、自分で電話一本かければいいのに、と思った。
それに甥っ子のジョーイを預かってるのに、問題を抱えた父親と二人にして平気なことに、もうちょいやりようがあったんじゃないのーと作者に対して思う。
これじゃローザが無責任に思える。

とはいえ、全体的に良かった。
アレックスが離れていった訳にも、仕方ないなと思えるし、お互い結局ずっと相手だけ想ってきたんだなーってのが良かった。

☆4つ。

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2016年08月13日

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