【感想・ネタバレ】天才を育てた親はどんな言葉をかけていたのか?のレビュー

あらすじ

「子どもの人間性は親の言葉で決まる」と言っても過言ではありません。
エジソン、アインシュタイン、本田宗一郎、ゲーテ、ベンジャミン・フランクリン、黒澤明、森毅、渋沢栄一、ユング、チャーチル、ダーウィン……
歴史に名を刻んだ彼らは、子どもの頃、必ずしも育てやすい子ではありませんでした。天才でもありませんでした。
むしろ「問題児」とされていた人も多くいます。そんな彼らの親は子どもにどんな言葉をかけ、どんな接し方をしていたのか。
本書は、偉人研究家の真山氏の偉人のエピソードから親としてあるべき姿を学べる……だけではありません!

「この人たちとは時代がちがうし……」と思った人のために、『ドラゴン桜』の指南役であり教育評論家の親野先生が具体的な声のかけ方と接し方を指南してくださいました。

子どもを想うすべての親に贈る、実用的子育て偉人伝です。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

親野智可等さんの言葉が大好きで、書籍も読んでみたいと思っていて、ようやく初めて読んだ本。

偉人を知るという意味では、ひとつ前に読んだ出口さんの本とも少し趣旨が似ていて、真山さんの項では勉強になりました。
そして親野さんの言葉には、温かく抱きしめてもらうという感じです。

子供を持つ親として、とても素敵な本だなと素直に思った。

子供自身のありのままを受け止めて、見守る。
子供のやりたい事を一生懸命応援してあげる。

言葉にすればこんなに簡単なことなのに。


私自身は親から夢を反対され、自分達の敷いたレールに乗る事をを強要されて生きてきた。
容姿を含め私自身を肯定されたこともほぼない。

意にそぐわない言動をすると、すぐ不機嫌になられるのが嫌で、嘘ばかり言うようになった。自分の意見なんて言う必要なかった。嘘を付くのが当たり前すぎて何も感じなくなった。

だから、社会人になってからもずっと自分が何のために生きているのかわからなかったし、いついなくなっても良いと本気で思っていた。

子供を産んで育てていく中で、本を読んだり知識を得る事で、自分自身とんでもなく自己肯定感が低い事を知る。

私は自分がされたような子育ては絶対にしたくない、と思った。私は親の人生のやり直しのための道具じゃない。私で人生を取り返そうとしないで欲しかった。

私はこんなに辛い思いを抱えてるのに、自分達の子育ては良かったみたいに思って生きられるのが本当辛い。他人も過去も変えられない…から、どうしようもないけど。


夢を叶えた人の中には、親に猛反対されたって人も多くいるときく。
それでも叶えた人の気持ちの強さに眩暈がする。
本当に凄い。

怒りや憎しみ、負のパワーが力になることは自分自身にも経験があるからよくわかる。
その気持ちが心の中で渦巻いて、黒い炎が燃え続ける限り食いしばれる。


反対に、親に応援してもらって夢を叶えた人の話もきいたことがある。

当然かもしれないけど、正のオーラが本当に眩しい。先程とは違う色や光量に眩暈がする。
自分が負の側の人間だから余計に目が眩むんだと思う。

家族からの愛情や思いやりや温かな気持ちが背景にあるって本当に大きい。

夢は叶ったら終わり、じゃなくて、叶うまでも叶ってからも、辛いことも苦しいこともきっといっぱいあるはずで。
ここぞ、って言う時にグッと踏ん張れるのはやはり後者の方が強いのではないのかなと思う。


この本を読んで、やはり親は子供の1番のファンであるべきだと思った。

まずは生きていてくれれば良い、そして自分のやりたい事をやってみて欲しい、その為の環境づくりだけはしてあげたいと思う。

折に触れて読み返したい本。

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2022年03月29日

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