【感想・ネタバレ】アリスが語らないことはのレビュー

あらすじ

大学卒業を数日後に控えたある日、ハリーは父親が事故死したという知らせを受ける。急ぎ実家に戻ると、傷心の美しい継母アリスが待っていた。葬儀の翌日、ハリーは刑事から意外な話を聞かされる。父親は海辺の遊歩道から転落して死亡したが、その前に何者かに殴られていたという。しかしアリスは父の死について話したがらず、ハリーは疑いを抱く。――これは悲劇か、巧妙に仕組まれた殺人か? 過去と現在を行き来する2部構成の物語は、ある場面で、予想をはるかに超えた展開に! 『そしてミランダを殺す』の著者が贈る、圧巻のサスペンス!/解説=吉野仁

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ネタバレ

2024.6.25 スワンソンの中では、そしてミランダを殺すの次に好きかな
アリスの「わたしは誰も傷つけてないのに」ってセリフがすごく頭にこびりついてる

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2024年06月26日

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ネタバレ

ピータースワンソンはこれで3作目。日常を変える出来事の描き方がスリリングで好き。過去と現在、継父継母との関わり、若い子への執着、今回の設定は好みが分かれそうだけれど、その時々の情景や思考をひたすら想像しながら読み進めるという、読書にしかできない味わいがある。

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2023年05月13日

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ネタバレ

ピーター・スワンソンの3作目(東京創元文庫では3作目)。
ミランダ、ケイトときてアリス。邦題はなんとなく統一感がある。

正直、ケイトより面白いが、ミランダほどではない印象。犯人の衝撃感はそこまでなかったか。
ただ、結末が気になるストーリー構成は見事。

そしていつもどおり、今回も特殊な性癖の方々が多数。普通、あの子が好きだからその親と結婚しよう、とはならないでしょw
その辺りのゾワっと感も魅力ではあるけど。。。

絶妙に後味が悪く、絶妙に因果応報感があるラストが非常に良い。次はダスティンだ!

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2023年03月25日

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ネタバレ

面白かったが、ミステリーってよりもサスペンス。あらすじにもそう書かれていたが。
ハウダニットよりもホワイダニットが強い。

真相がわかったあたりで、これは『白夜行』や『ロリータ』だなと感じた。そしてアリス自身は『春にして君を離れ』だなと。
自分が信じたいものを信じて人を操ろうとするキャラクター。それでもジェイコブとの最期はせつなさがあって良かった。

ジェイコブの身勝手な献身は面白い。初体験とその後の経験と両親からの愛情を感じられないという境遇から形成されたところが面白かった。
献身さ具合は映画の「モールス」や「マジカル・ガール」を思い出す。

アリスの悪女っぷりは作者が男だという点や、ハリーのモテモテ具合から好きじゃないな。
出来るだけフラットに描きたかったんだろうなとは思う。ジェイコブも同様に。
ハリーはなんであんなにモテるのかわからん。顔が良いからか。

キャラの視点を変えることでハリーへの第三者目線がわかって面白かった。

アリスもジェイコブも孤独で、たぶんハリーも孤独な人間なんだと思う。人と内心をわかちあうような温かみのあるシーンとは逆の、冷たさが横たわるようなやりとりが強調して多く描かれていたと思う。

すべては美しい嘘。
語らないということは人に誤認させる行為であり、それは美しい嘘であるという定義づけなのかなと思った。

ラストの末路は、「父の秘密」を思い出したし、過去に追いつかれてしまったアリスにふさわしかった。
第二部のタイトルが「黒い水」というのも良いな。嘘という海に飲みこまれていく感じ。

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2023年01月24日

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ネタバレ

「死体から始まらない本は、どうも信用できないんだよ」

ミステリ小説好きなら、同感できる人が多いのではないでしょうか?
人物紹介がダラダラ続いて、おまけの殺人事件ではなく、最初っから殺人事件!って分かるのが読みやすい。

現在と過去を交互に描き、真相が理解できていく。

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2024年06月21日

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ネタバレ

うーん。

ピーター・スワンソンを期待して読んだから星3つにしかならなかった…いや、作者をみなかったら買ってさえいなかったかも。

時系列ごとに読ませる物語構成はわかりやすく、ミランダの時のように主人公の深掘りがされて効いている。なんだけど、なんだろ、この、ハラハラ感のなさ。

過去と現在だけで舞台の転換が少ないせいなのか…と思ったけどあれだ。多分、全ての発端が現在ではなく過去に起因してるので、今の事件を起こすメインキャラが全員、老人だからだ。高齢者による殺人なのでこう言ったら失礼だけど見せ場に乏しく、よってちょっとうーん、という気分になってしまったのかも。あとはどうも、誰も本気で犯人探しをしてないように見えて、熱が感じられなかったのもそうかも。熱血刑事もいなければ真犯人を憎む遺族もいない。なんとなく淡々と事件があって、あらたいへん。死んじゃったわね。みたいに見えちゃって。

殺人経済的には優秀なんだろうけどすみません、フィクションないしはファンタジーとしての殺人事件を期待してしまった自分としてはなんだか刺激を受けられず、ちょっと期待はずれな気分になってしまった。

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2024年06月09日

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ネタバレ

完全なネタバレ

とてつもない衝撃とあったので期待して読んだ。
確かに衝撃的ではあったけれど
少々気持ち悪く、受け入れ難かった。

イーディスの夫であり継父のジェイクxアリス
ビルxアリス
アリスx彼女と結婚したビルの息子ハリー
ビルxグレイス

この4組の年配のほうの性的嗜好の物語。
ジェイクがジョンとしてビルの仕事を
手伝っていたのには驚いた。
そしてジェイクとアリスがそれぞれ
同じような目的で結婚した事にも驚いた。

ハリーにビルの遺伝子が受け継がれていませんように。

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2023年02月18日

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ネタバレ

うーん、よく出来た話だと思うが、みんな節操がなさすぎ。主人公のハリーでさえ、なんだかなあと言う感じ。アリスは最後、あんなことになってしまったのも、自業自得というより悪運つきたということか。しぶとく生き残って、不幸にまみれた人生でもよかったかもね。

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2022年12月03日

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