あらすじ
心を震わせた思い出を綴るベストエッセイ集。師・長谷川伸の思い出、亡き父の面影、友との交流など、人と人との出会いと別れ。旅への想い、食べ物の記憶、さらに時代小説のうらばなしまで。人生の明け暮れを温かく描く円熟の筆。
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Posted by ブクログ
時代の感動は現代も通じる
池波正太郎の「鬼平犯科帳」、「剣客商売」など「追う者も追われる者も一命をかけて戦い、生活し、愛し、愛されていくところに、期せずしていくつもの主題が生まれてくるから」と書き続けたという。時代を重ねた表現は今でも感動し、元気を得たような気持ちにさせる小説は素晴らしい。それはその時代のことでも現代リアルの世界を克明に映し出していることなのかもしれない。