あらすじ
戦前に久留米で生まれた逸子。
手先が器用な彼女は縫い上げた衣装を身に纏い、地元のダンスホールの華となる。
そこで知り合った男と一緒にダンス講師になることを夢見て長崎へ行くが、
結婚を機に運命は暗転する。
『ファザーファッカー』の著者が、母親の視点から、
娘への性虐待を黙認する女の人生を綴った渾身作。
解説・内田紅甘
※この電子書籍は2018年11月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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Posted by ブクログ
内田春菊さん、とても強い女性。
私も1人の女性の娘であるから、内田紅甘さんの解説を読んでやっとしっくりきた。母という名の聖書。その通り。母もその母もみんな背負っているのかもしれない。
今までもずーっと思ってたけど、お母さんありがとう。おばあちゃんもひいおばあちゃんも、そしてお父さんもおじいちゃんもひいおじいちゃんもありがとう。めちゃくちゃ恵まれた幸せ者です私。
でも、内田春菊さんが幸せ者じゃないとは思わなかった。自分と置き換えたら想像できないほど辛い経験をしてるのにその経験を執筆して、理解してくれる子供さんまでいて、、、本人に聞いてないから分からないけど、今は幸せな生活を送られているんじゃないかと想像しました。そうであってほしい願望かもしれないです。