あらすじ
坂本美雨さん推薦!
スープ作家の有賀薫さんは、スープのみならず、いろいろな料理をおいしく作る人として知られています。
今ある材料、季節の素材を使ってパパッと食卓を整えてしまう。その秘訣はどこにあるのでしょうか。
本書は、有賀家の食卓を追いながら、毎日のごはん作りのヒントを集めた一冊です。
小さな工夫を重ねることでいつの間にか料理が得意になっていたという有賀さんの、経験から導き出された知恵がたくさん詰まっています。
料理は嫌いじゃないけど、逃げたいときもある。
もっとラクに日々のごはんを作れるようになりたい。
そんなふうに思いながら毎日がんばっている、すべての方へ。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
普通の主婦から、いつの間にか『スープ作家』になった有賀薫の料理のエッセイ。
著者はいう「何気ない、当たり前の料理が、得意な料理」という。
著者のいう何気ない食材とは、「豆腐」や「ワカメ」、そして「油揚げ」といった、お味噌汁の定番の具材たちだ。冷蔵庫にいつも常備されている豆腐や乾燥ワカメを、ローテーションのように淡々と、しかし丁寧に切って鍋に入れる。その「いつもの当たり前の作業」を迷わず流れるようにできること自体が、実は料理の土台になる。「何を作ろうか」と悩むエネルギーを減らすこと。
著者は、「豆腐とワカメのお味噌汁なんて、誰でも作れる当たり前のもの。でも、それを『これで十分美味しい、これが私の味だ』と自信を持って迷わず作れるなら、それこそが立派な得意料理なんだ」という。肩の力を抜いて料理と向き合うことで、得意になる。すっきりとした味噌汁が自慢でいいのだ。
料理を作るにも食べるにも、イメージが大事だ。コロコロごぼう。聞いただけでなんとなく嬉しくなる。新しい味に挑戦することは、料理の楽しさが広がることにつながる。また、ひとつの素材を食べ続けることが、料理を上達させるにはいいのだ。
美味しさというものは、料理を作る上で絶対的な価値に思える。美味しいものがあれば幸せ、美味しいものは正義、プロたちはその美味しさを価値基準として日々研鑽を重ねている。でも、おいしくなくていいのです。ふつうなものを食べて、明日もがんばろうというより、楽な気持ちでいられる方がいいと思う料理を作り、食べることだよ。
料理が上達するには、繰り返し繰り返し毎日作る。同じ素材を切り方や加熱のやり方を変えて何度も作るとほんの少しの差が感じられるようになる。そうやって、料理は得意になる。おばあちゃんの煮物が美味しいのは、同じ煮物を繰り返し作っていたことから、美味しいものが作れるようになったのだ。マンネリになるというけど、マンネリって素晴らしいことだ。これはと思う料理を作り続けて道を極めよう。
今日の献立に悩んだら、時短優先、食べ切り優先、栄養優先、経済優先と決めて、組み合わせればいいのよ。無理しなくていいの。結局、冷蔵庫に余ったもので、さっさとスープにして、ご飯にかける。ねこまんまでいいのだ。簡単手軽で、冷蔵庫も片付くのだ。
煮干しの味、日本の伝統の出汁、それは日本人の舌に合う。結局、プロの料理人は、油と塩が多めで、メリハリをつけている。一歩、踏み込んでいる。家庭の味は、ぼんやりしている。それが素材のおいしさを引き立てる。子供の頃は、けんちん汁が美味しいと思わなかったが、大人が美味しそうに食べているのを見て、大人になってわかる美味しさだ。
スープの方程式は、素材xだしxオイルx調味料 だ。
玉ねぎと鶏肉xコンソメの素xオリーブオイルx塩・胡椒。あとは、変えていくだけでいく通りのスープができる。出汁だって、なくたって、素材から出る出汁が美味しい時もある。
この本を読みながら、レシピ本がうまくレビューできない理由がわかった。著者がいう「おいしさって何?」「何のためにやるの?」「どうやって頭を切り替えよう?」ということがレシピ本には書いていないとズバリ言っている。レシピ本を読みながらいつもハテナがあったのは、その理由が明確でないことによる。
予想外のことが起こったり、制限が多いキッチンで、どんな状況にでも対応できるしなやかさ、前に進む決断力が必要になる。チャチャっと美味しい料理が作れるようになりたいと著者はいう。
おいしい料理を作るには、キャベツの声を聞いてみることだ、
ちぎりキャベツ、千切りキャベツ、加熱キャベツ、それぞれのおいしさを引き出す。
キャベツがどうして欲しいか?キャベツの声を聞くこと。料理上手は聞き上手なことだ。あまり力まず、食材の声を聞く。そして、塩を使って、どうなるのか?塩だけのレシピがある。
おいしいに正解はない。舌に正しいも正しくないもなく、単に好みの差だ。
ほとんど食べたことのない料理は作らない。料理は正解がわからないと、うまくできたかどうかがわからない。旬の野菜を使う。旬の時季には旬のものを食べ倒すのが正解である。
肉や魚を使う場合に、しき布団を作る。もやしを炒めて、乗っける。さらに、掛け布団を作る。掛け布団は彩鮮やかにする。それを、いいと思ったら、メモ帳に書いておく。メインを焼いたり、あげたりする。野菜だけでなく、惣菜も組み合わせてみる。料理は工夫なんですよね。
子どもはマヨネーズで、お父さんはしょうゆとおろししょうがで、お母さんはポン酢で食べる。みんな違うし、違っていい。食に対する寛容さとおおらかさ。肩の力を抜いて、自分の食べたいものを作ればいいのではないの?と言い切る姿は、あっぱれだ。
Posted by ブクログ
最初のページに、著者のキッチン写真が載っていますが、美しさと実用性を兼ね備えた素敵な構造・調理道具に、惚れ惚れします。
エッセイの内容も素敵でした、また読み返したい。
やってみること
・いりこでだしを取る。
・家族にも料理名を伝える。
・料理の苦手な工程を、分解して対策を考える。
作りたい料理
・わかめの甘辛煮
・季節の炊き込みごはん
・コロコロごぼう
・あずきぜんざい
・焦がしキャベツのスープ
Posted by ブクログ
気負わなくても自然に料理を作りたくなるような、シンプルな気持ちになれるエッセイ+レシピ本でした。
レシピもいくつか載っていますが、そんなに大変そうな工程がないのでいくつか作ってみようとメモしました。
とても読みやすかったです。
Posted by ブクログ
料理の考え方で共感する部分があり、凄く良かった。
カルディーで海外旅行をすることや、料理を何のためにするか考えるか₌ピラティス、と言われたことが、とても印象に残っている。
コロコロごぼう、作ってみたい。
Posted by ブクログ
料理は好きだけど、レシピのまま計量スプーンが手放せずいるので、ヒントがあればと読んでみた。
まずはシンプルな味付けから、、すぐ取り入れられたりもっと自由でいいんだなと思って参考になったし、エッセイもレシピもエピソードから道具の話まであって面白かった。
Posted by ブクログ
料理が苦手なので、少しでも役に立てばと思って購入。
食のエッセイとしてもとても楽しめたし、もっと気負わず料理を楽しんで良いのだと思えたので、本当に読んで良かったと思えた。
お母様が牡蠣を分けるくだりのところは、母の愛情を感じて、思わず涙が出そうになった。
Posted by ブクログ
夜寝る前の読書に丁度いい一冊。
カルディの小旅行分かる〜!カルディが最寄りの駅にあると嬉しかった。
台湾のスープも、ガイドにはあまり取り上げられないけど凄く美味しいものばかりだったので、つくづく好みが合う方だなと。電鍋も我が家で気になってたし、しりしり器も欲しくなってしまった。この方のスープレシピで作ってみたいな。
Posted by ブクログ
想像以上にとっても良本でした!!!
思いがけない出会いにとても嬉しい!!!!
正直なところ、きっとこの著者よりも母上の方が格段に知識は持ってると思う
でもだからこそ料理初心者に役立つ知識が満載ですごくためになる一冊だった!!
初心者向けに敢えてそういうレベル感で書かれていたのであればごめんなさ〜〜〜い!!
Posted by ブクログ
スープ作家の料理エッセイ、Tips本。レシピ付きでどれも美味しいそう。料理を得意になるコツがいろいろあって、これはたまに読み返したいと思った。
Posted by ブクログ
料理、というか食事は毎日誰もがするもので、そんな最も身近であるはずの料理が、どこかハードルが高いように感じる。それは料理、と大雑把に捉えると材料は何にしようか、調味料は、味付けは、はたまた使う調理器具は…とあらゆる要素において選択肢が多すぎて選べないことが大きな原因だなと思った。膨大な選択肢が壁となって跳ね返された結果、思考停止してコンビニ弁当…となるよりは、この本に書いてあるようなキャベツをちぎって塩をかけるだけ、味噌を溶いてレンジで温めるだけ、そんなシンプルな「料理」をするほうがよっぽど豊かな食事を楽しめるんじゃないかなと思った。
本当に疲れ切ったときはお弁当を買ってきたらいい。でも毎日それはちょっとな、と思う自分にとっては、この本にあるひとつひとつが日常の食卓をちょっと楽しいものにしてくれるヒントになりそう。手元に置いてたまに読み返したい。
スープだけでなく手軽なものからちょっと手の込んだものまで、バリエーション豊かなレシピが全コラムの後についているので気になるものから作ってみたい。
Posted by ブクログ
食事、料理の事情は本当に家庭によって異なると思うので、家庭料理の事情や考察をエッセイ形式で読めるのは興味深い。題材的にも文体的にも程よい刺激でゆったりと読める。実用的な話もあり。
外食と家庭料理の違い、野菜のお布団/掛け布団、大量の野菜、家族の好み、メニューの案内などが特に印象に残った。
Posted by ブクログ
料理に関するエッセイ本。
スープ作家としてのこだわりや日々の暮らしを紐解いている。
自分にも食にまつわる話があるかなぁ、と考えたが、こんなにたくさん思い浮かばない。
それだけ食材や調理器具に思いを馳せることができる著者を尊敬する。
それでいて、外食や惣菜のいいところを考えたり、料理が苦手な人へのアドバイスを真剣に答えたり…と読者に寄り添う姿勢も読んでいて心地よかった。
いつか著者のレシピ本を買って作ってみたいなぁ。
Posted by ブクログ
スープ作家として活躍する彼女が料理好きになるまでのお話で、料理以外でもちょっとした手抜きテクニックや美味しくできるコツなどもふくまれていた。
・カルディに小旅行
ちょっと旅する感じでお買い物。
近所のスーパーではあまり見かけない品揃えにワクワクさせられる。レモンパスタソース試してみよう。
・ありのままのご飯と幻ご飯
家庭の味といっても、環境、体質、嗜好性、考えかたでそれは多岐にわたる。「理想の食事」はネットの中のきらびやかな食事であって現実とはことなる。お袋の味とかも勝手にイメージされる固定概念である。家庭の味はもっと自由でいいと思った。
・味つけを怖がらない。
これ一昔前の私だ。これは本当にそのとおりで、お店に出てくる料理を真似しようと思うと、大量に塩コショウ、油が使用されていてちょっと引く。外食の帰り道、喉がわかくのはこれが理由。
私がつくる料理がぼやっとするのは怖がっている証拠である。
かといって家で外食級の味付けを毎日つくったら体壊すし、飽きるのも早そう。
・「オイル」は国籍を決めること。
すごくしっくりきた。確かに同じ調理方法、味付けでも一瞬で変わってしまうな。
・金針花
黄色の花入りスープ。台湾ではあまり味付けにこだわりがなくシンプルに塩味のみの場合が多い。素材の味がしっかり出ていて個性があるらしい。
台湾行ってみたくなった。
Posted by ブクログ
自分は料理は家内に任せていますが、これからしていきたいと思っていて…。こんな著者のようになりたいと思い、スープから真似ていこうと思いました。ほどよく読みやすい本。