あらすじ
領主のヘルフォード子爵は結婚の必要に迫られていた。過去に恋人に裏切られたせいで、もはや愛など信じてはいない。家柄が良く財産があり、貞淑な美人なら誰でもかまわない!彼はある伯爵令嬢を選び、田舎の屋敷で求婚する手筈を整えた。やや捨て鉢な気持ちで、猛スピードで馬車を駆っていた彼は、領地に入ったところで村の若い女を危うく轢きかけてしまう。道に倒れた女は顔を上げ、美しい瞳で彼を鋭くにらみつけた。その瞬間、恋はしないと誓った子爵がふたたび恋に落ちた。プロポーズを待つ花嫁候補が、今にも到着する直前のこと……。
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Posted by ブクログ
結婚せざるを得なくなり仕方なく伯爵令嬢を選んだヒーロー。
その令嬢を屋敷に招待し、もうすぐ到着というところでヒロインと出会い一目惚れしてしまう。
二人の女性の間で板挟みで切ない~ということはあまりなく、ただただヒロインにメロメロ。
それに加えてこの令嬢があまりにもコテコテの嫌な女性で笑えた。
読みやすくて一気読み。
Posted by ブクログ
『仕組まれた縁組』の関連作とあったので読んでみました。時間的にもこちらが後の話だったので後日談としても楽しめました。
私はこちらの方が好きです。思い込みの激しくまわりが見えなくなるタイプのヒーローが、(周囲の善意の陰謀で)手遅れにならずにヒロインと一緒になれて良かったという話。婚約者候補の女性は浅はかな令嬢大賞をあげたいタイプで、これほど別れて惜しくない女性はないぞって感じです。気の毒に思わずスカッとします。