あらすじ
戦功をあげ祖国へ戻ったシンジンは、ふっと諦めの溜息をついた。父は領地の存続もあやういほど莫大な借金を遺して亡くなり、初恋の人セアラは本当に愛する人を見つけ、結婚してしまった。自分に残された選択肢は、裕福な妻を迎えて家を救うこと……。すると当のセアラが彼の苦境を聞きおよび、お節介をしてきた。彼に花嫁候補を紹介できる、顔の広いレディと引き合わせたのだ。その女性とは、高飛車で口の減らないクラリサ・ボーモント。いくら美人とはいえ、社交界によくいる軽薄なタイプに違いない。妻にはぜひ慎ましい女性を選ぼう――まさに彼女とは正反対の!
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Posted by ブクログ
前作「意外な求婚者」でヒロインに振られた元恋人シンジンと、前作ヒロイン親友のロマンス。
この本の存在を知ってから読むまでは前作で「一生君を愛し続ける」と誓ったシンジンの心変わりがやや残念だったが、読んでみれば「一生愛し続けても振り向いてくれないヒロインに特別な思いを残しつつ、新しい恋に生きる」という選択に納得。
前回「意外な求婚者」はマジSな悪役に気分が悪くなったが、今回の悪役はそこまでのワルじゃなかった&ヒロインが結構なじゃじゃ馬なのでそれほど不快にはならなかった。(嫌は嫌だけど。)