【感想・ネタバレ】虚構推理 逆襲と敗北の日のレビュー

あらすじ

<シリーズ累計400万部突破!>

「それは巨大で、凶暴で、獰猛で、何より場違いな幽霊だった」

警察に呼び出された琴子と九郎。二人と因縁深い桜川六花が、奇妙な連続転落死事件に居合わせ、容疑者になっているという。

六花が二人を前に語ったのは、異郷の野獣キリンの霊による殺戮劇だった。琴子たちは彼女の無実を証明すべく調査を始め、事件の背後にある悍ましい「呪い」の存在を知ることとなる――。

アニメの2期も制作決定! 絶好調の本格ミステリ大賞受賞作シリーズの最新作!

【虚構推理シリーズ】
『虚構推理』
『虚構推理短編集 岩永琴子の出現』
『虚構推理 スリーピング・マーダー』
『虚構推理短編集 岩永琴子の純真』
New『虚構推理 逆襲と敗北の日』

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ネタバレ 購入済み

明かされる九郎の想い

今までは真情を吐露することがなくベールに包まれていた九郎が実は色々と考えた上での行動をとっており、岩永琴子に対して非常に献身的であったことが明かされた一方、岩永琴子の知恵の神としての冷酷な一面が見えた話でもあった。

#切ない #深い

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2024年03月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今までは真情を吐露することがなくベールに包まれていた九郎が実は色々と考えた上での行動をとっており、岩永琴子に対して非常に献身的であったことが明かされた一方、岩永琴子の知恵の神としての冷酷な一面が見えた話でもあった。

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2024年03月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 今巻は桜川六花さんの戦う相手として、いつも以上に岩永琴子の情が欠けている様な部分が目立つ話でした。

 桜川六花さんも九郎先輩も、岩永琴子の情をない正しさを知っていて、その先に待つ未来をも察しているにも関わらず、本人だけがそれに気付いていないのが、後味の悪い結末になりそうで不穏さを感じさせました。

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2023年07月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 ミステリーとは理屈っぽい読み物だ。本作は、理屈っぽさを体現した『虚構推理』シリーズの最新長編である。自分はこのシリーズの大ファンというわけではないが、何か惹かれるというか引っかかるものがあるのは確かだ。

 琴子と九郎のコンビと、九郎の従姉である六花(りっか)。キャラクターの説明は省く。主要3キャラクターの三つ巴の関係が、シリーズ中でも最もクローズアップされている印象を受ける。特に、琴子と六花の敵対関係が。

 プロローグ的な第一章。琴子と六花は敵対関係と書いたが、ここでは行動を共にしてある案件に当たっている。このネタで長編にしようと思えばできそうだ。彼は罪を犯したが、六花と遭遇することになったのは同情の余地があるか。

 第二~四章が本題。山中での連続転落死事件に居合わせた六花は、容疑者になっていた。知り合いとして警察に呼び出された琴子と九郎。生き残った青年が六花に語った、3人の転落死の真相とは。裏表紙に思い切り書いてあるけども…。

 当然、こんな真相を警察が受け入れるわけがない。琴子の仕事は、警察が納得して処理できる筋書きを描くこと。退治すればよいという単純な話ではない。六花の無実を証明しつつ、六花を出し抜くという、ある意味矛盾を孕んだミッションと言える。

 要するに納得するに足る嘘をつくわけだが、そのためには真相がわかっていなければならない。化け物には化け物の、人間には人間の重い背景が明らかになっていく。シリーズに共通した構図だが、最適解は毎回違うので、退屈させないのがミソ。なお、ハッピーエンドかどうかは琴子の知ったことではない。

 サブタイトルに「敗北」とあるのだが、うーむ、敗北とはそういうことですか。六花の切なる願いとは。少々言葉に詰まったところで、信念は揺るがない琴子。今回もほぼ前面に出ず、琴子とも六花とも等距離を保っている九郎は、何を思う。

 理屈の応酬が読みどころのシリーズではあるが、九郎と六花の本音が垣間見える第五章こそが、シリーズの今後の鍵を握っているように思う。いずれ九郎自らが前面に出るとき、只事では済まない展開が待っているのではないか?

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2022年01月18日

ネタバレ 購入済み

不穏なサブタイトル

今回はめちゃくちゃ不穏なサブタイトルなので、展開が気になって仕方なかったです。

推理パートはある程度、予想通りの展開に拍子抜けしましたが、ラストの六花さんとの交渉は危機迫る物が有りました…

知恵の神の立場上、そうする必然性は有ると考えていましたが、他にも解決策は在りそうと自分は楽観視していましたが、改めて知恵の神の立場の残酷さを突き付けられた琴子の心情にはやるせなさを感じました…

そして九郎の考えも…

誰にとっても幸福な未来が有ると良いのだけど…

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2021年12月22日

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