あらすじ
ウェールズ辺境の森で、キャトリンは盗賊に襲われた。少数の護衛を連れて幼なじみの居城へ向かう道程だった。偶然通りかかった騎士ニコラスは助けに入ったものの、盗賊の反撃に遭って傷を負う。キャトリンも背中に3本の矢を受け、いまや虫の息だ。生死の境をさまよう彼女を洞穴に運び、懸命に介抱するうちに、ニコラスはキャトリンの過去を知ることになる。彼女がひとりきりで胸の奥に秘め続けてきた、あまりにも悲しい秘密を……。
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Posted by ブクログ
コミカライズで、ヒロインが熱にうかされて口にする台詞がキャラ設定と合わないような気がして気になったので原作を読んでみた。欠地王ジョン(1199-1216)時代のイギリスを舞台にしたシリーズ中の一作。
ネタバレするとヒロインは監禁レイプ被害者で男を寄せ付けないようにしているが、背中に三本の矢が刺さった傷と痛み止めの薬草で錯乱して犯人に呼びかける(のをヒーローに聞かれてしまう)。
並べて比べたわけじゃないけど、コミックで変態加害者におもねっているように感じた台詞は、原作では気にならなかった。コミックは表情がついているから印象が変わるのかな。
ヒロインが心に秘めていた過去を知ってしまったヒーローが、自分の過去(父も自分も傭兵だった、母は娼婦をしていた)をヒロインに語るが、傭兵がどれだけ蔑まれていたのか当時の感覚がよく分からないのでヒーローの苦悩にはあまり同情できなかった。
追記)よく考えたらヒロインの立場ならどんな手を使っても加害者を説得したかっただろう。「おもねっている」とかひどいこと書いたなと反省。