【感想・ネタバレ】ざくろの館のレビュー

ヴァイオレット・ウィンズピア / 小谷正子

仕事で世界各地を旅しているジャナは、コート・ダジュールのホテルの庭に腰をおろしていた。近くの木陰で言い争う男女にふと気を引かれて見ていると、泣き伏した女を置き去りにして、美しい男が悠然と歩いてきた。「失礼、セニョリータ」男はジャナの前で立ち止まり、傲慢そうな黒い瞳で彼女の全身を眺めわたした。そのときのジャナには知るよしもなかった。この黒豹のように美しい砂漠の領主に連れ去られ、彼の祖国の宮殿で愛なき婚約劇を演じるはめになろうとは。

[ブクログ · ★★★☆☆]

砂漠の王族との恋。
ハーレクインの人気ジャンルの一つ。
確かに、砂漠や市場（スーク）、マントにアラビアンコーヒー、果樹園などオリエンタル趣味には惹かれるものがあります。
途中、砂漠で一泊するシーンがあったけど、好きだな。
西部劇風で。
食事のシーンも魅力的。
市場に探検に出かける場面も好きだな。ちょっとした冒険。
ヒーローもいいです。優しいと思えば意地悪になったり……。
うん、いいなあ。