【感想・ネタバレ】8月の果て(上)(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

日本統治下の朝鮮・密陽に生を受け、マラソンでの五輪出場を目指した亡き祖父・李雨哲。そのうしろ姿を追い、路上を駆けることを決意した柳美里。ふたりの息づかいが時空を越えて重なる瞬間、日本と朝鮮半島のあわいに消えた無数の魂が封印を解かれ、歴史の破れ目から白い頁に甦る。偉丈夫の雨哲と美丈夫の弟・雨根。血族をめぐる、ふたつの真実の物語が、いま日本文学を未踏の高みへ押し上げる。

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Posted by ブクログ

詳しくは後半にまとめて
朝鮮半島の風俗と豊かさ、そしてその封建的な家族制度の弊害がよくわかる描写の多くに、戦前の日本のあまりに貧弱な同化政策の浅薄さが浮き彫りになるな、と。

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2022年11月11日

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