あらすじ
男は女子高生に殺されたいがために高校教師になった。彼の標的は1年3組に在籍する一人の美少女だった。彼女による“理想的な殺され方”の実現のため、密かにそして綿密に計画を練るのだった。しかし彼の異常な計画は次第に綻びを見せ始め、隠された事実が浮かび上がってくる…。鬼才・古屋兎丸が紡ぐ異常なる犯罪計画サスペンス、堂々完結。新装版として一部修正を加え、巻末には電子書籍限定のカラーイラストを2枚収録!
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Posted by ブクログ
題名から想像してたよりはライトな感じ。話はとても面白かったし2巻でよくまとまってる感じです。心の闇とか多重人格はそんなに簡単に治るものなの?と疑問に思ったラストですが雪人が「何があっても真帆は俺が守る」と事件解決後に言ってるところから、まだまだ安心出来ないのかも、と思ってたらやはり最後のページ……
絵は一見きれいでクラシカルですがそれだけではない、場面場面で表情に工夫を感じます。
Posted by ブクログ
自分だったら、もしも死ねなかった時の為に金を残しておくなら
身分証なども残しておくと思う。
先生はなかなか潔いななどと思ってしまった。
2巻という長さにすっきりとまとまっている。
真帆がどうなるのか心配だったが、無事助けられて良かった。
あおいちゃんが頑張って叫んでくれたところが良い。
ここまでの事をしでかしたのに、五月先生が
支えようとするのが、罪悪感も手伝っての深い愛なのだろうがかなり驚いたし
表面上幸せそうに振る舞っているけれど
内なる思いは消えていないという気味悪い終わり方が
この作品ならではという感じがして良かった。
Posted by ブクログ
佐々木は多重人格者。東山の計画がこれほど遠大なものだとは。
サイコとサイコが出会ってしまった末の事件は未遂に終わる。後藤がその鋭敏な感性で計画を察知、雪生がシャンプーのにおいで佐々木の居場所を突き止め、元カノ時代に東山の壮大な計画を知ってしまった深川が最後に阻止、という話。
伏線までしっかり回収されているから、書き始めた段階で全部話が出来上がっていたのだと思う。だからすいすい読めるし見事なんだけれど、その分作り物感がでちゃっているのは仕方ないか。
深川の愛によって東山の希死念慮は解けるのか…というとそうでもない、というオチはぞっとする。性癖とはそう簡単に変わらないものなのか。