【感想・ネタバレ】風は緑にのレビュー

あらすじ

外国映画会社宣伝部の一雄とTV局報道部勤務の圭助をめぐってる、ファッション・モデルの彩子、アナウンサーの三千代、幼稚園の先生の牧子たちとの恋模様。だが、牧子はアメリカ文学者と不倫し、彩子を狙うスポンサーが現れて……。華やかな都会の第一線で活躍する男女の、恋愛の苦悩と情熱を描いた、青春の感動的ロマン!

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新しい価値観

梅田新道、中之島、心斎橋、御堂筋から大阪近郊まで職業を持った男女の恋愛模様を描きながら、旧弊な倫理観と新たな価値観を模索して爽やかに生きたいと願う人々の姿を活写しており、物語の展開にスピード感がある。中年男達の卑俗に誘惑されかける若さを「緑の風」というタイトルに象徴させた藤澤桓夫らしいモダンでストレートなメッセージに熱いものを感じ、いつの時代も自分らしく生き抜くことは困難を伴うのだと考えさせられた。

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2022年01月16日

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