【感想・ネタバレ】破蕾のレビュー

あらすじ

まさか、官能小説で泣くなんて!!!

現世の業に囚われた女たちを待ち受ける、淫靡で切なすぎる運命――。
山科理絵氏の豪華挿絵入りでおくる、禁断の「時代×官能」絵巻!!

旗本の屋敷に差し入れを届けたお咲。不相応な歓待に戸惑う中、ある女に科せられた「市中引廻し」の身代わりになれと命じられる。驚く間もなく緊縛された彼女を待ち受けていたのは、想像もしなかった淫靡な運命だった――。
「咲乱れ引廻しの花道」

「さぁ、もっと……わたくしをお聞き下さって」
夫の殺害未遂で囚われた芳乃(よしの)。その身体からは得も言われぬ薫香が漂い――。
「香華灯明、地獄の道連れ」

「どうせなら、こちらに来ませんか」
道場の娘・景(けい)が目にしたのは、睦(むつ)み合う二人の兄弟子の姿だった。
「別式女、追腹始末」

業に囚われた女たちの切なく儚い性を描いた傑作官能連作集!

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購入済み

 

作者が冲方さんということで、人生で初めて官能小説読みました。
どう向き合って読めばいいのか最初はわからなかったけど、読み進めていくうちにどんどん
話にのめりこんでた。

#ドロドロ

0
2022年09月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

沖方丁が別名で書いたまさかの官能時代小説。話が遡っていく3編の連作集で、淫靡で倒錯的な場面が濃厚に描かれている。
最初の話は、礼節をわきまえた武家の娘で御家人に嫁いだお咲が主人公。旗本の屋敷に差し入れを届けにいくが、そこに待ち受けていたのは、ある罪人の女の身代わりに「市中引回し」の刑を受けよという命令。驚く間もなく緊縛された彼女は淫靡な手段で容赦ない辱しめを受け変貌させられていく。
話は、次に罪人の女・芳乃が娘時代に奥奉公した時に遡る。彼女は高位の方の御屋敷で奥女中として働く母が、その主との間にもうけた子であり、自分も母のように出世すごろくの「あがり」を得たいと思っていた。この話の中では僧侶たちと奥の女たちとの倒錯的な集団乱交の世界がこれでもかというほど過激に描かれている。
最後は芳乃が奉公していた御屋敷の女剣術指南役・お景の娘時代の話。
男色の兄弟子とその相手、そしてお景の3人が肉体を求め合うようになる。そのインモラルな場面がなんとも妖艶だ。
いずれも、読むのが背徳行為にあたるようで恥ずかしい気がした。特に最初の作品はまるでSM小説を読んでいるような感じだった。

0
2022年03月29日

Posted by ブクログ

一次創作の官能小説をあまり読んだことがないのですが、三つのお話それぞれに刺さる性癖が違う色シーンがあり、それでいて謎が明かされるのは素晴らしいなと思いました。

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2022年02月28日

Posted by ブクログ

先入観なく読み始めたらびっくりした。
なんと、官能連作集。

しかも、作者は冲方丁だという。
これまでの作品と全く違うジャンルだが、力を入れたことがわかる。
官能作品、つまり「猥褻」といえば、法学を学んだものなら必ず聞く裁判例がある。
「チャタレイ事件」という、表現の自由と猥褻について争われた事件である。
それを思い出すような内容を著者はあと書きで述べている。

本作の内容としては、市中引き回しの刑をある女の代わりに受ける女性、そしてその「ある女」の物語だ。
それは淫靡極まりない。
読んでいて年甲斐もなくどきどきしてしまった。
登場人物たちは何を求めているのか、それはひとえに「生」ではないか。
生きることは、何かを求めること。
生きることとは欲望。

ほとばしるさまざまなもの、滴るもの。
これらを想像の中で浴びて、しばしぼんやりとする。
性を通して生を描いた本書は、気を抜けばその妖しさに引き摺り込まれてしまいそうだ。

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2022年02月23日

Posted by ブクログ

官能という言葉に引っかかりてにとりました。
一週間で読み終えました。

難易度 中
感動★☆☆☆☆
涙線☆☆☆☆☆
興奮★★☆☆☆
感心★☆☆☆☆
伏線★★★☆☆

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2022年02月17日

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