あらすじ
みんなでやる方が幸福度が高まる。みんなでやる方がすべて解決していく。みんなでやる方が続いていく。
すべては「人々の毎日に、幸せや歓びや感動の溢れる世界をつくる」ために。
ティール組織、アメーバ経営、フロー理論、長老型マネジメント、民主主義と日本文化、チームビルディングなどを研究・実践・失敗・改善を繰り返してきた株式会社ワンピース。
7年の歳月をかけてできあがったのは、約200名もの社員が自分で考え、決め、自主採算で自ら行動する独自の経営手法だった。
本書では、この新しい経営手法の考え方と確立までのストーリーを通して、次世代型の組織と経営を提案しつつ、その哲学を紐解く。
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Posted by ブクログ
フロー理論、ティール組織、アメーバ経営などなど…、
色んな経営理論があるけれど(主に中小組織向け)、
実際のところどうなの?ってことで自分の会社でやってみました!という本。
天外伺朗さんのフロー理論はあまり知られていないだろうし(自分もそこまでは知らない)、
ティール組織はバズったけど、大企業では難しいよね…と思われがちだし、
アメーバ経営は稲盛さんの関係する会社がほとんど…、
みたいな何らかの言い訳が生じてしまうところ、
ちゃんと実験してみたところはエライと思います。
自分はあまりフロー理論には詳しくはないのですが、
おそらく著者はフロー理論をベースに会社を経営しようとしたんだろうな、と
本を読むと推察できます。
その過程で、フロー理論だとどうしても赤字を放置してしまうので、
アメーバ経営を組み合わせることで、
サステイナブルな組織として回っていくようにデザインされたのでしょう。
この辺りの試行錯誤の経緯がちゃんと本に書かれているのは貴重でしょう。
中々真似できるものではないですが、
中小企業の社長さんやこれから起業を考えている人は
一度読んでみてもよいかと思います。