【感想・ネタバレ】となりの脳世界のレビュー

あらすじ

デビューから現在まで各紙誌に書いてきたエッセイを一冊にまとめた決定版。小さな頃の思い出から、影響を受けた本や音楽、旅先での出来事、今まで気づかなかった勘違いに、コンビニバイトのこと。解説は矢部太郎が漫画で描く。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

村田沙耶香さんのエッセイ。
幼少期から大人になるまでの、村田さんの独特で頭ひとつ抜けた脳世界を覗き見できた気分。
幼少期の頃の出来事や内面世界をここまで鮮明に覚え、書き起こすことができるだなんて…!
幼稚園から小学校低学年時代にあった恋愛感情なんて自分は全く覚えてない。
友達やご両親の発言や会話もリアル…村田さんの記憶力に脱帽。
くう太とわん太のお話が特に好き。
雑に名前を付けられ可愛いとも思えないわん太を不憫に思い、義理でくう太と平等に接しようとする優しさにたまらなくほっこり。

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2024年11月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

めちゃくちゃ面白かった。
村田沙耶香さんの作品はぶっ飛んでいて、かつ完璧な世界観で、考えさせられる作品が多いので、何か日頃の、人と分かり合えない感性への鬱憤を強い意志を持って作品にぶつけて、社会に問題提起していたりするのかな、とか勝手に想像していた。

けれど、全然天然さんな一面が垣間見えたり、妄想好きで、温かい想像力と好奇心を持っている方なんだなぁ、と思った。ちょっとうちのお母さんに似てる。笑

完全に、今まで読んだことのある作品と、このエッセイから感じた私の想像なので分からないけど。。
そういう風にも楽しめるから、1人の作家さんの色んな作品を読んで、その人のエッセイを読むっていうのを、もっともっとしてみたくなった。

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2023年11月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「ムーミンのマグカップ」…デザインにストーリーを感じるところにとても共感した。
「正座が逆の人へ」…書いてある通りに想像してみたがいまいちピンとこなかったので実際に見てみたい。
「「走らせている人」たち」…並走させている人がいるのに驚き。各々どんなキャラクターを走らせているのか聞いてみたい。
「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」…イベントに参加したことはないが、真っ暗な空間にずっといると次第に慣れてきて、暗闇をてくてく歩く妙な大胆さを感じたことを思い出した。
「港区芝公園界隈」…から始まる4つの話が好きだった。日常と非日常の配分が絶妙で、いくら読んでも苦しくならない。挿絵も文字もホッとするしかわいい。このシリーズの本を読みたいくらい。

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2024年09月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・人の脳の数だけ世界があることを考えると、なんて豊かで、奇妙で、素敵なんだろう、と胸が高鳴ります。誰もが、自分だけの奇妙で愛おしい脳を通して、世界を見ているということが、とても素晴らしいことに感じられるのです。

・私は歩く時、音楽を聴くのではなく、どちらかというと観ている。音楽から浮かんでくる映像を観るのが好きなのだ。

・毎日の生活の中で必死に大人を演じ、真面目に、まともに、常識的に、ルールを守って生きなくては、と肩に力が入って、いつの間にか心がガチガチになってしまっているとき。歌いながら、踊りながら、キスしながら、「それじゃもったいないよ。人生を、生きていることを、楽しもうよ」とおどけながら囁いてくれる。私にとって、そういう存在の映画なのだ。

・「好きなもの」はその人の世界で、そこへ連れていかれるのは楽しい。

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2024年12月05日

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