あらすじ
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
『ざんねんな偉人伝』シリーズの “偉人研究家” 真山知幸 が書く!
涙しながらも、後悔しない生き方をしたいと思わせてくれる、共感の偉人伝!
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
戦争、身分差、島流し、人質、側室、首さらし…
現代では考えられないような、理不尽だらけの時代――
絶望的な状況なのに、なぜあの偉人たちは、こんなにも強く生きることができたのか?
●死が目前に迫っているのに、「自分には一片の後ろ暗さもない」と言い切った吉田松陰
●誰よりも父に貢献したのに、ヒーローの座を奪われ、父の手で犯罪者にされた護良親王
●裏切られてもなお、困っている人を見て見ぬふりできず立ち上がった大塩平八郎
●武士のプライドよりも、仲間の命を優先して出頭した近藤勇
●親同士の争いで引き裂かれながらも、生涯初恋の相手を思い続けた松姫
●ここで死んでどうする――腹心の友との別れを乗り越え、生き抜いた渋沢栄一
「いつも自分ばかりが、損な役回り…」
「努力してもどうせ、誰も見てくれていない…」
人生の不合理を感じている人こそきっと励まされる、どうしようもない理不尽にもがき続けた、19人の生き様。
===目次===
第1章 正直すぎて上手く立ち回れないけど 後世に影響を残した生き方
吉田松陰 命をかけても、自分を偽ることができなかった男
高野長英 学問を追求するため顔を変えてまで逃亡し続けた男
大塩平八郎 踏みつけられても、人のために立ち上がり続けた男
第2章 理不尽に踏みつけられたけど 泣き寝入りせず立ち上がった生き方
天草四郎 腐りきった権力を、打ち砕こうとした人々
宗三郎 知られざる元寇――身勝手な権力の被害者
駒姫 豊臣秀次切腹事件に巻き込まれた罪なき姫とその父
第3章 嫉妬と策略にはめられたけど 死後、評価が一転した生き方
大槻伝蔵 憎しみが生み出した物語に、書き換えられた人生
長屋王 嫉妬に足をすくわれた、忖度できない政治家
銭屋五兵衛 人のために尽くし、80歳まで夢を追い続けた天才商人
第4章 報われなかったけど 理想の自分を追いかけ続けた生き方
護良親王 栄光を手にし損ねた、鎌倉幕府滅亡の陰の立役者
...etc
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
専門的な知識が無くてもサラッと読める。大河ドラマのワンシーンにも似た人間讃歌が悲哀と言う感情を切り口に描かれる。
個人的には、歴代最強の剣客将軍 足利義輝が塚原卜伝と国を思いながら語るシーンが最高だった。戦々恐々、、、暗殺直前に命を燃やす義輝の一言がリアルに目に浮かぶ。
Posted by ブクログ
泣けはしないけど、面白い
自分の知ってる歴史とは違った角度から出来事や人を見ることが出来る
処刑や切腹など今の時代では想像できない終わり方が多めで200年ちょっと前とは思えない
個人的に足利義輝のファンになった
あと近藤勇はやっぱかっこいい
最後の真田家はなんだかほっこりする
Posted by ブクログ
感動して「泣ける」というよりは、悔しさや虚しさで「泣ける」という話が大半の印象。
理不尽な状況や、人としての尊厳がなかったり、物理的にも精神的にも痛々しいエピソードが多く、個人的には怖くて、歴史についてあまり好んで見ることはできないと改めて感じた。
でも後半の、細川ガラシャや華岡青洲の話は素敵だと思った。