【感想・ネタバレ】書く仕事がしたいのレビュー

あらすじ

「物書きとして、稼ぎ、生きていく」ための教科書。書く仕事とはどんな仕事で、どんな生活を送ることになるのか? 書く仕事がしたければ、どのような準備をして、どんなふうにデビューするのか? “必要最低限"の文章力とスキルとは? どれくらい働けば、どれくらい稼げるのか? 「書くこと以上に大切な、書く仕事のリアル」について、すべてを1冊に。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「書く仕事がしたい」と思って読み始めたら、より強く具体的に「書く仕事がしたい」と思うようになった。
ライターは作家やエッセイストに求められる「面白は」はとりあえずは考えなくても大丈夫、「間違っていない」「わかりやすい」文章が書ければライターとしてやっていける、というところに希望がみえた。著者の性格の明るさや行動力がライターとしての強みになっていると感じた。
セミナーを受けているような感覚でサクサク読み通せる一冊。

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2024年01月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

まずはタイトルと帯。つかみがうまい。こう来たらたとえ商売として考えてなくても書くことに興味のある人ならグッと心を掴まれることでしょう。
内容も話すように書かれている文章がとっつきやすくて読みやすい。章立ても飽きないように適切な長さでどんどん読みたくなる。
構成も考えられているなぁと。この本自体が本づくりの見本になっているかなと。

確かにご本人のおっしゃるようにプロとして文を書き続けるということは、書く才能というよりは視座視点、企画の発案が大切なんだろうとも思いました。
後半に進むに従って、より実践的な突っ込んだ内容になっていくのも面白い。本気で余すところなく書きたい人に知恵を与えようとしているのが伝わってくる文です。逆に言えばここに出てくるようなことが出来ない人はプロの物書きとして続けていくのは難しいのだろうとも感じさせられます。
単なる読み物としても十分面白いです。
(実際はハウツーものとしてよりそう読む人のほうが多いかも?)

エピローグに「文章を書くことは確実に世界を狭めること」とあり、どういうことかと疑問でした。でもその解説(?)として著者のお父さんのことについて書かれているのを読み、深く納得。私自身自分の父が亡くなったあとに父の思い出をあるところに投稿して掲載されたことがあるのですが、私はそうすることが「父のことをこの文をきっかけに思い出し、そしてそれ以外の感情は忘れてしまうだろう」(経験の固定化)というように考えたことはありませんでした。でもそう言われてみると確かに著者のおっしゃるとおり。
それは決して書いたことを後悔することではないし記憶が固定化されたりそれ以外を忘れてしまうこともやむを得ないことではあるけれど、やはりさみしく哀しいことでした。
私はそれだけでいいけれどプロはさみしいと言うだけではすまないものがあるでしょう。

考えてみたらそれはすごく怖いことでもある。ライターは取材して相手を主体に物を書くのが本分でそこには書き手の感情は通常入れない。(と本書にもあったと思う)なので取材して書くものとは違う自分の経験や感情から文を書く場合は経験の固定化という怖さに、覚悟のようなものを求められる場面が多くあるのではないかなと考えさせられました。物書きで生きていく人の性(さが)というものを深く感じさせられるエピローグでした。

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2023年11月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ライターを目指す自分にとって、読まなきゃいけない本だと思い購入!
書く仕事の基本的なことから、本質、良い面悪い面、心構えなどなど…なるほどなと思うことばかりで、久しぶりに読んでよかったー!!!と大声で叫びたくなる一冊でした。

"書くとは世界を狭くすること"という最後の章は目から鱗。自分には今までなかった視点で、深く心に刻まれました。

何回も読み返して自分も成長していきたい✍️

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2022年11月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

フリーランスは、すべてが自分の時間。仕事もプライベートもない。
ライターの表記(名前)は財産。本名でもペンネームでもいいが、簡単に変えないこと。
営業は、自分ではなく企画、自分のネタを売り込む。編集者には企画だしのノルマがあるから。

1文字いくらの相場は、1/5~1/10程度。
インタビュー、取材は、予定調和(クリシェ)を超えてからが勝負。そこまではあらかじめ勉強しておく。最初の5分が勝負。

企画を通すパターン。その道のプロと一般の人との常識の差を意識すること。
ライターに必要な能力は、まず企画、取材、原稿、コミュニケーションのうち、企画が一番、次が企画、原稿能力はさほどでもない。
企画とアイデアは別もの。アイデアはたんに思いつき。企画はビジネスとして価値があるもの。

物書きとして生きていくには、すべての仕事先を失客している人生。
原稿を書くだけでなく編集作業もできると単価は上がる。

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2023年09月15日

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