あらすじ
日本はジェンダーギャップ指数120位。この国で「女子」でいることは、しんどい――。15年以上にわたり、貧困問題に取り組んできた著者が、実体験を交えて女性の生きづらさ、理不尽さを初めて綴る。女性応援エッセイ。北原みのりとの文庫版特別対談も収録。
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Posted by ブクログ
自分の性別をこれほどまで「呪い」と感じることはありませんでした。振り返ってみればやはりおかしいことが沢山あると再実感。
・父親より先にご飯は食べていけない
・茶碗にご飯を盛るのは父が1番最初、母は1番最後
「カミさんじゃないか」という理由だけで毎日父を起こしあれは嫌だこれは嫌だと喚く父にぼやきながら朝ごはんを食べさせている母。
確かに小さい頃から男尊女卑というものに触れていたように思います。小さい私にできる精一杯は一番最初に母の茶碗へご飯を盛ることくらいでしたが、あれも私なりの反抗だったのでしょう。
男性には男性にしか分からない苦労があるのは理解しつつも、やはり隣の芝生は青く見えるもので羨ましいなぁと思ってしまうこともあったり。逆にフェミニストを訴える女性を同性ながら怖いと感じてしまう自分もいたり。難しいものですね。
この本を読んで自分に何か出来るのかと問われれば濁った返事しかできませんが、それでも暫くは女性を取り巻く環境や社会について考える日々が続きそうです。