あらすじ
愛しているなら、耐えられるはずだろ?研修医の彩は、院内で起きた薬剤盗難事件の濡れ衣を着せられるが、カウンセラーの渚によって助けられる。彩と渚が初めて出会ったのは、ニューヨークの地下鉄内でのこと。彩が痴漢にあっていたところを助けてくれたのが渚なのだ。しかし、猟奇的な一面を持つ渚に、その後、彩は無理やり犯されていた。そんなことをされたにもかかわらず、危険な香りのする渚に、彩は惹かれずにはいられなくて――。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
実は、この話、めちゃくちゃ好きなんです。
個人的に、心理学に興味があるから……というせいもあるのでしょうが、ものすごく好き。片方がものすごく、ものすごく、一生懸命必死で、報われない恋愛をしているのも好き。
しかも、報われない理由が、あっちが純粋に悪いんじゃなくて、病気だ、とか超・好き!! 超・悲恋!!(←悲恋好きー)
いや、最後は一応、ハッピーエンドです。
ただ、この終わり方もめちゃくちゃ好きで。
ハッピーエンドは、ハッピーエンドだけど、完璧なハッピーエンドじゃなくて。
どこかしら、不安の影がついてまわるのが好きなんです。
ここから、ネタバレになりますが。
もしかしたら、最後の彩を助けたのだって、自分が逃げるために邪魔だからそうしたのに過ぎないのかもしれなくて。
最後の渚の状態だって、ただの猿真似に過ぎないのかもしれないけど。
そう考えたら、渚がぷっつんした時を考えると、ものすごく怖いんだけど。
そもそもこんなに彩だけに執着して、「試す」こと自体が既に「愛」だって言っちゃえばそうかもしれない。
そういうギリギリの状態でのハッピーエンドは、とても好きです。
こういう精神病系絡むと、とても書くの大変そうだから、書いてくれた作者さんに感謝したいと思っています。
ありがとうございました!!