あらすじ
腰痛、ひざ痛、首こりなど、なんらかの慢性痛で悩んでいる人は全国で約2000万人以上、日本人のおよそ5人に1人に上ります。痛みの原因となるようなケガや病気はとっくに治っているのに、痛みだけが消えずに続いている状態が慢性痛。目安は3か月以上続く痛みです。痛み治療の第一人者の牛田教授によると、「慢性的な痛みは脳が感じている」そうです。脳は「痛い」と感じるだけでなく、痛いから「苦しい」といった感情も生みます。すると、痛みの元々の原因だった病気やケガが治ってたあとにも、一種の記憶として神経回路に残ってしまい、さらなる複雑な痛みを発し続けるというのです。本書では、慢性痛が生まれるメカニズム、痛みの心理的・社会的な影響、痛みの連鎖を断ち切る思考法、日ごろの生活で痛みをやわらげる方法などを、慢性的な痛みに悩むすべての人に向けて伝えていただきます。
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Posted by ブクログ
痛み行動、ものすごく痛そうな顔をする、痛いところをかばう、仕事を休む、社会保障制度に申込む、など痛みから発せられる行動。
痛み行動が深刻化すると慢性疼痛から抜け出しにくくなる。
基本的に痛いというと、人は優しくしてくれるから。痛い状況の中でいいことがあると無意識に行われる(痛くてもいいこともあると学ぶと?という事か?)。医師も家族も振り回されるがどうしてその行動をするようになったのか考える必要がある。患者にすれば自分を守る為の行動。
P55〜
とても腑に落ちた。もちろん痛い。でも私は人に注目してもらいたいのか?
痛みをゼロにしようと考えず、痛みに意識を向けないよう心がける
原因にこだわることをやめ、治らないかもしれないといったん受け入れてみる
薬に頼ることを減らし、痛みがあってもできた体験を記録する
運動することで、筋力がついて痛いところが守られたり、脳内モルヒネが分泌されて痛みを感じにくくなる
認知行動療法よりアクセプタンスアンドコミットメントセラピー(ACT)を大切に、と言う今の主治医と同じ。
そんなこと言っても痛い、でもそれを言っても治らない、1年にいちど検査をして何もなければ自分から行動を変えないといけないとはっきりわかる。信頼できる先生だと思った。
痛みに悩む方、ぜひ読んでみてください。