あらすじ
「花が綻ぶようとは正に君の笑顔のことを言うのだろうね」
女中として働くきぬはある日突然、
“変わり者”で有名なひと回り年上の言語学者・眞富五百里の元に嫁ぐことに。
帰る家もなく、さらに“出戻り”であることに劣等感を抱くきぬは、
見も知らずの相手と夫婦としてやっていけるのか不安なまま、
五百里とのぎこちない結婚生活が始まって――。
不器用なふたりがゆっくりと愛をはぐくみ、
かけがえのない存在になるまでを描く大人の純愛恋物語。
※この作品は『PRIMO Vol.2』に収録されています。重複購入にご注意下さい。
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匿名
きぬさんは、前の嫁ぎ先では苦労やつらい思いしたんだねー。いおり先生は、変わり者と言われているかもだけど、凄く優しい旦那様でよかったね。自由に妻として好きにしていいんだよって素敵な旦那様!
匿名
かわいい二人
兄弟が多く、昔からいろいろな場所に奉公に出ていたきぬは一度結婚するものの要領の悪さから出戻りになってしまう。
元のように女中として働いていたある日、雇い主がある学者との結婚話を持ってきたため押し切られてその話を受けることに。
その学者の家に行くと髪が乱れた不機嫌そうな男に出くわす。
その人こそきぬの結婚相手である眞富五百里だった。
女中のアツ美の話では書斎に篭り切りだから気にしなくていいと言われたがろくな挨拶ができずにいるのも居心地が悪い。
しかも五百里から告げられたのは彼が結婚しようと思ったのは母親に嫁を見せたいという思いだったからなのだがその彼女が数日前に亡くなったのだという。
まるで自分を必要とされていない気がするきぬだったが……。
ゆっくり距離が近づく二人がかわいい。