【感想・ネタバレ】魔女の息子のレビュー

あらすじ

ゲイのフリーライター和紀の日常を彩るのは、凄まじくも愛すべきオンナたち。老いらくの恋に燃える母親に接するうち、彼の中で何かがうずき始める……。これはスキャンダルか? プロテストか? 衝撃の内容に業界騒然!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

40代を目前としたフリーライターでホモの和紀と、父の死後に抑えられていた感情を爆発させるかのように積極的に外出をする高齢の母。

寂しさを酒と暴力で紛らわしてあっけなく死んでいった父。
ボーイフレンドのあちらさんの進行する痴呆を見守る母。
編集者のかおりの未来のない恋愛ごっこ。
元ソープ嬢で女性実業家の滝ノ川銀子。
理想的な家族を演じる兄。
夜な夜なハッテン場に通い詰めて肉体の快楽だけを求め続ける僕。

ハッテン場に行った時点でエイズに感染する確率は高いだろうに、いざ感染しているかもしれないと恐怖に怯えるとは、矛盾、、、、

活発な母とあちらさんの老人カップルのおぼつかない旅先での雰囲気とかが想像できてぷぷぷって感じ。
死別も悲しいけれど、それでも痴呆で徐々に母のことが認識できなくなるあちらさんとの別れが悲しい。
最後に母が銀子に言ってのける言葉が痛快。)^o^(

0
2014年01月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

40前のゲイのフリーライター和紀が、老母の恋愛、亡父との確執、ハッテン旅館でのある男との出会いなどを通して、いろんなものに向き合おうとするお話。

第40回文芸賞受賞作。

ゲイのライターが主人公であって、ハッテン行為や同性を好きになったり、HIVが身近な問題であったりと、ゲイ独特の世界・生活が描かれている。男性同士の性描写は男性読者の中には不快感をもつかもしれないが、私はすんなり読めた。官能的な文章じゃないから、それに慣れていない人でも大丈夫だと思う。

これら以外に関しては、性的指向にかかわらず自分自身に置き換えられる物語になっている。

ジョン・レノンの“イマジン”が露骨すぎるかな。でも、読みやすく面白かった。

0
2011年06月26日

「小説」ランキング