【感想・ネタバレ】魔女の息子のレビュー

あらすじ

ゲイのフリーライター和紀の日常を彩るのは、凄まじくも愛すべきオンナたち。老いらくの恋に燃える母親に接するうち、彼の中で何かがうずき始める……。これはスキャンダルか? プロテストか? 衝撃の内容に業界騒然!

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Posted by ブクログ

伏見憲明著。読者の置かれている状況で、全く違う感想になると思う。母の行動に戸惑うとき、兄家族と過ごすとき、鏡で自分の老いを実感したとき、誰かに頼ってみようかと思うとき…主人公の気持ちに共感できる部分が多く。(ゲイの部分は違うけどw)名作だと思う。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

ゲイ当事者のぼくが読んでもよく分からない中年ゲイの心の内を、自伝的に丁寧に描いている作品だった。主人公はハッテン場で出会った彼と、その後どのような関係性を築いていくのか。物語の続きを誰かと一緒に考えたいと思った。

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2018年05月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

40代を目前としたフリーライターでホモの和紀と、父の死後に抑えられていた感情を爆発させるかのように積極的に外出をする高齢の母。

寂しさを酒と暴力で紛らわしてあっけなく死んでいった父。
ボーイフレンドのあちらさんの進行する痴呆を見守る母。
編集者のかおりの未来のない恋愛ごっこ。
元ソープ嬢で女性実業家の滝ノ川銀子。
理想的な家族を演じる兄。
夜な夜なハッテン場に通い詰めて肉体の快楽だけを求め続ける僕。

ハッテン場に行った時点でエイズに感染する確率は高いだろうに、いざ感染しているかもしれないと恐怖に怯えるとは、矛盾、、、、

活発な母とあちらさんの老人カップルのおぼつかない旅先での雰囲気とかが想像できてぷぷぷって感じ。
死別も悲しいけれど、それでも痴呆で徐々に母のことが認識できなくなるあちらさんとの別れが悲しい。
最後に母が銀子に言ってのける言葉が痛快。)^o^(

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2014年01月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

40前のゲイのフリーライター和紀が、老母の恋愛、亡父との確執、ハッテン旅館でのある男との出会いなどを通して、いろんなものに向き合おうとするお話。

第40回文芸賞受賞作。

ゲイのライターが主人公であって、ハッテン行為や同性を好きになったり、HIVが身近な問題であったりと、ゲイ独特の世界・生活が描かれている。男性同士の性描写は男性読者の中には不快感をもつかもしれないが、私はすんなり読めた。官能的な文章じゃないから、それに慣れていない人でも大丈夫だと思う。

これら以外に関しては、性的指向にかかわらず自分自身に置き換えられる物語になっている。

ジョン・レノンの“イマジン”が露骨すぎるかな。でも、読みやすく面白かった。

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2011年06月26日

Posted by ブクログ

多分、作者の自伝なんだと思うけど、ゲイの孤独がしみじみと伝わってきました
ゲイじゃなくても孤独なひとは孤独

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

発展場、エイズといったゲイの日常よりも母親やBLにハマってる姪、滝ノ川銀子など周辺の人物に興味が湧く

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2021年08月11日

Posted by ブクログ

ゲイの性描写がかなりハード。びっくりした。
でも心の成長の話。
人との繋がりへの一歩を踏み出すこと。

主人公のキャラはあんまり好きじゃない。

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2014年05月17日

Posted by ブクログ

中学だか高校かに読んだのは覚えていたので再読。ちなみに前回読んだときは、ゲイのセックス描写がけっこう詳細だったこともあり、「ゲイのセックスが書いてある作品」という記憶しかなかったが、今改めて読んでみると、主人公のゲイ関係だけではなく、主人公の老いた母親、上司の恋愛関係の変化が書かれている作品だった。ゲイのフリーセックスにおける関係の希薄さ。老年の母親の恋人関係、キャリアウーマンと中年男の煮え切らない関係・・。それら関係のいろんな形の終わり。主人公、暗闇の中の顔も分からない相手とのその場その場のゲイ特有な希薄な関係の終わり、老年の母親の彼氏の年齢に抗えない障害による終わり、そして上司の先の見えない恋愛関係とも言えない肉体関係の終わり・・。主人公の今後も読みたいと思えた。

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2013年04月19日

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