あらすじ
法では裁けぬ悪を始末するという、伝説の暗殺者集団・歌舞伎町セブン。死んだ親友の交際相手の男を殺して――という女性からの依頼が舞い込み、動き出した彼らだったが……。「復讐」という言葉のもとに、数々の人間模様を目の当たりする彼らの日々を描く。新メンバー登場、そして謎の組織も再び動き出す、〈ジウ〉サーガ最新作。
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Posted by ブクログ
『歌舞伎町セブン』の続編。短編集。
セブンのメンバーそれぞれに焦点を当てた短編になっていて面白かった。
掃除屋シンちゃんの裏の掃除屋さんになったいきさつとか、市村と歌舞伎町の人達(ホストや他の組とか)との関係性とか、始末しないパターンの話とか、土屋昭子が襲われたりとか、普段のセブンの活動のお話。
ミサキのキャラクターが、はじけてきてて、かなり面白くなってる。ジロウとの関係性も良い感じ。
Posted by ブクログ
5編の短編集であったは歌舞伎町セブンの面々の個性が良く出ていた短編集でありどの話も満足度の高い出来であった。
今作でシリーズ9冊目だが、読んでいく内に殺し屋集団でも一定のポリシーをもち、決して自分達を正当化はしない彼らのことが頼もしく感じている。
今作の最終編でラスボスが示唆されており、続編でどのように展開していくか興味深い。彼らもどこかで必ずピンチに陥ると思うが、スリリングな歌舞伎町セブンの活躍を楽しみたいと思う。
Posted by ブクログ
<ジウ>サーガ9冊目。
今回は各メンバーにスポットを当てたオムニバス形式。
「兼任御法度」
初めて?ジロウ目線。
今まではっきりとは書いてなかったけど、ジロウ=津原英太であることが明かされる。
それでもしかし、津原とジロウの間には結構なキャラ変がある気がするが……。
街で、レイプされて自殺した婚約者の恨みを晴らしたいという男に出会ったジロウは?
そして、上岡亡き後、空席だった”目”に新たなメンバー加入(ほぼ無理やり?)
なんと、掃除やのシンちゃん!
これはびっくり。
「凱旋御法度」
今度は市村の番。
この人の視点も今まで語られることはなかった。
知り合いの会社で雇われている気のいいエジプト人運転手が、何者かに暴行されそのまま交通事故死した。
市村の人情派な一面が見れる。
「売逃御法度」
3話目は杏奈。
杏奈のもとに恋愛相談から持ち込まれた、「死んだ友達の死に関わっている男」の話。
まさか、自分で自分の殺害を依頼するという、回りくどい依頼者。
杏奈の恋愛模様とかも見てみたい。
「改竄御法度」
新メンバー、掃除屋シンちゃん目線。
ダムドでもなかなかの強烈なインパクトを残していたけど、そうか、人肉を食べる話は「サービストーク」だったのか……。
ある意味安心した。
裏稼業の人々にも「人を助けたい」という気持ちがある、という。
「恩赦御法度」
まさかの土屋昭子目線。
上岡事件のあと、ずっと逃亡していた花城の顛末。
こんだけセブンのメンバーに嫌われてはいるが、ずっと殺されもせず主要登場人物の一人として出続けるこの女、ある意味すごい。
Posted by ブクログ
読み始めて短編集と知り、がっかり。と思いきや、それぞれの話が過去、未来に繋がる展開が素晴らしい。
続編となる長編を楽しみに待ちたい。