あらすじ
なにが独裁国家を崩壊させたのか?
ナチス・ドイツを生み出した共和国の崩壊から、第二次世界大戦における敗亡までを、鉄道という切り口から描き出した通史。当時の最先端技術を結集した新車輌開発、交通政策をめぐる組織内外の駆け引き、鉄道からみた独ソ戦、死の特別列車……。「生存圏」拡大や「ユダヤ人絶滅政策」とも密接にかかわりながら、これまであまり語られてこなかったヒトラーとドイツ国鉄の「知られざる歴史」から、独裁国家終焉までの軌道を明らかにする!
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Posted by ブクログ
同じ著者の「鉄道人とナチス」読んで「もっと全体的な話を読みたい」と思ってたところにそんな本出た。
まぁ新書なんでちょっと内容薄いかな、ってところもあるけど、全体的には満足。装甲列車とか超広軌とかロマンやなぁ、、
Posted by ブクログ
●久しぶりに読み応えのある新書だった。雰囲気で買ってみたが当たり。
●淡々とした著書の語りがなぜか引き込まれる。
●効率的組織のはずのナチスが大変官僚国家だったのは意外。やはりドイツ人の生真面目さ故か。
●戦間期でも省庁間の縄張り争いをしているのは、どこも同じだなと。権力闘争のジャングルを泳ぐには、技術系の鉄道関係者にはしんどかったのではないか。
●簡易的に改造したとしても、気品を失わない蒸気機関車は素晴らしい。装甲車両も興味をそそられる。列車砲なんて、不謹慎ではあるが男子のロマンだよなあ…