あらすじ
①大学の法学部で学ぶ「法理論の基礎」、②ロースクールで学ぶ「理論と実務の架け橋」、③司法研修所で学ぶ「法律実務」を1冊にまとめた、法律入門書の決定版。主要10法のエッセンスから、事実判定や要件事実論の詳細、リーガルマインドの身に着け方まで、「学校で学ぶ法律」と「実務で使う法律」の全体像がわかる。
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Posted by ブクログ
各法律分野解説は非常にあっさりと全体感を示しておくにとどめ、法律の読み方や訴訟の流れ、事実認定といったテーマに紙面を割いている。
学生時代には全く触れることがなかった法律の分野の全体像にほぼはじめて触れた私としては、日頃仕事でご一緒する先生方が、ドキュメンテーションやリーガル・カウンセル業務でサポートしてくれるときの考え方が知れて楽しかったし、日頃関わりのない訴訟弁護その他法律相談の仕事の面白さや矢鱈な理屈っぽさの背景が想像され、良い読書体験となった。
各法律の詳細に入ると楽しい読書というより学びの読書になってしまう。それを回避してオイシイ所がつまみ食いできるのが本書であり、法律家でない私にはちょうどよかった。特に中高生には法律家の仕事を知り、憧れ、目指す契機を与えてくれるだろう。とても楽しい入門書だった。