あらすじ
編集者・月子は担当の恋愛小説家・夢宮宇多との恋と仕事に悩んでいた。そんな折、ベストセラー作家が真夏にもかかわらず屋外で凍死体となって発見される。アンデルセンの「雪の女王」の読み解きから、夢宮は真の犯人を突き止めていく。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
今回の童話のテーマは「雪の女王」。そして、夢センセと月子のコンビも解散かと思ってましたが「最後の嘘」にそんな仕掛けがあるなんて、素敵なラストでした。
事件の方は切ない展開でしたが、月子の英断が格好良かったです。
このシリーズも好きなので、続編読みたいです。
Posted by ブクログ
とある有名な恋愛小説家が真夏の朝に、凍死体として発見された。死ぬ直前に、傑作が出来たと編集者達を騒がせていたにもかかわらず…。各出版社が、こぞって原稿資料を探す中に月子も加わっていく。
月子が編集者として成長している事が分かるし、月子の思考が夢せんせいに似て来ているように思った。事件を解く鍵は、アンデルセンの『雪の女王』。今回の一冊で、1番好きな童話が取りあげられてて嬉しかった。
Posted by ブクログ
登場人物それぞれの思惑、強気な発言に振り回されながらも、月子が成長していくのが分かった。事件の真相が分かっても、どこか切ない中でその成長過程に救われたような気持ちに。
タイトルにある「嘘」
「嘘も方便」と言うし、ついていい嘘とそうでない嘘があると私は思っている。ついてはいけない嘘はかえって自分の首を絞める。読後にそんなことを考えた。