【感想・ネタバレ】ドッペルゲンガーの銃のレビュー

あらすじ

名手・倉知淳がフェアプレイ精神で贈る奇妙奇天烈な三つの殺人事件。
ユーモアあふれる本格ミステリ中篇集。

女子高生ミステリ作家(の卵)灯里は、小説のネタを探すため、
警視監である父と、キャリア刑事である兄の威光を使って事件現場に潜入する。
彼女が遭遇した奇妙奇天烈な三つの事件とは――?

・密閉空間に忽然と出現した他殺死体について「文豪の蔵」
・二つの地点で同時に事件を起こす分身した殺人者について「ドッペルゲンガーの銃」
・痕跡を一切残さずに空中飛翔した犯人について「翼の生えた殺意」

あなたにはこの謎が解けますか?

※この電子書籍は2018年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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Posted by ブクログ

 第一話、主役である女子高生作家の謎解きが始まる。極めて凡庸。このレベルのものを三つ読まされるのは辛いと思い始めたところで突然のサプライズ。このサプライズが本当にサプライジングで、そこまでかっとんだ話にしなくてもいいのでは、と思わなくもない。しかし、そこでひっくり返る解答そのものはなかなかのクオリティー。地味ではあるが充分に現実的。
 そこで二話以降、気合い入れて読んだ。どちらも半分くらいはわかったかな。特に三話は、作者の用意した解答とは違っていたが、自分の解答もそう遜色ない気がする。女子高生作家がネタ集めのためにポンコツキャリア刑事の兄と捜査するという形式なので、捜査情報が充分には入手できず、推理も「この部分は想像するしかないが」という形になるので、そういうことが起きる。

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2021年11月21日

Posted by ブクログ

久しぶりの倉知淳。
期待感が大きかったためか、評価は平均的なもの。

警察一家に育った女子高生作家。
ネタ探しのため、警察庁から警視庁に出向中の兄に、奇妙な事件がないか聞くのだが、真面目以外は取り柄のない兄は事件解決には役立たない。そんな中、彼の守護霊だと名乗るジジイが降臨して、鮮やか?に事件の真相を語る。

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2021年11月03日

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