あらすじ
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怪談って、怖いだけじゃないのかも!? 主人公岸里ゆかりが出会った学校の怪談たちとは……。 【シリーズご愛読御礼、特別プレゼント】本にのっていない番外編がポプラポケット文庫HP限定で、読めます! <山岸良介の家 https://www.poplar.co.jp/pocket/> 次回最終巻『怖い本』と関わるお話です。謎の作家、山岸良介の秘密がわかるかも? 既刊とHP、どうぞあわせてお楽しみください。
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Posted by ブクログ
この本では主人公は二回目の登場で、確か赤の本でも主人公だった人だと思う。学校の怪談のコンクールのために、自分たちの学校にまつわる怪談を調べ始めた主人公たちが、過去に同じように自分たちの学校の怪談を集めた文芸誌を見つけ、読み進めていくうちに周りで不思議なことが起こる話。
このシリーズでは出てくる怪談はタイトルの色にまつわる怪談だったが、今回は黄色とは関係なく学校にまつわる怪談だった。
最初、話を集めようとし、それから文芸誌を読み始めてから周りで怪談と同じ内容のことが起こり始め、けれどその読んだ怪談を活かして敢えて怪談の流れと違う行動を起こすことで難所を切り抜けたり、より良い選択に至るという今までのこのシリーズの総決算とも言うべき内容だった。
このシリーズでは手に入れた本に書かれた怪談と同じことが周りで起こるという、銀の本の言い方を借りれば「未来をみる力」を得るわけだが、その怪談を上手く活かしていけている人はシリーズでは少なく、大方恐怖であたふたしてるうちに終わった人が多かったように思う。そういう意味で今回の主人公がちゃんと知識の力を使えていたことは、シリーズ全体を通しての結論であったのかなと思った。怪談が色に関係しないにも関わらず本の名前が注意や警告を表す黄色だったのもそう考えると納得がいきました。怪談が先か出来事が先かは分かりませんしね。
この物語では主人公が怖い目にあっても怪談を読み続ける描写があり、一度すでに経験済みとは言え、そのメンタルの強さには恐れ入った。個人的には怪談の中でも「プールの女の子」が視覚的にも工夫が凝らされていてお気に入り。