あらすじ
「学び直し」ブームのきっかけとなったロングセラー「もういちど読む山川世界史」がカラー頁・コラムを一新しリニューアル。コラムは新たなテーマ「ひと」「新常識」を加えて合計98 点を収録。グローバリズム・ポピュリズム・領土問題など、時事問題を理解するための基礎的背景も解説。高校の世界史教科書を一般読者のために書き改めた内容で、1冊で世界の歴史を明瞭・簡潔に叙述し、その全体像を示す。現代世界の理解に役立つテーマを解説。日々変化する世界をとらえ、ニュースの背景がわかる社会人のための教科書。
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Posted by ブクログ
大学受験以来、特に世界史には触れて来ませんでしたが、さすがに昨今の世界情勢を理解するのに、歴史的経緯を復習しておきたいと思い、挑戦しました。当初の目的は、概ね達成感出来ましたが、やはり教科書1冊では足りない部分も多そうです。ただ今後に向けてとても良いガイドとなりました。これから特定のテーマや時代にフォーカスした本にも挑戦してみたいです。
Posted by ブクログ
博士号を持つ職場の先輩から、国際関係とか基礎から学びたいならこれを読むべしと聞いて読んでみた。やはり教科書であるだけあって無味乾燥ながら世界史の重要な事項を網羅して、豊富な図解やコラムなども充実している。誤字脱字がちょっと多いな。
Posted by ブクログ
高校時代に学んだ世界史も、少し大人になってから振り返ると解像度が大きく変わる。
大学で学んだことや過去の読書、どこかで得た知識などが時の流れに紐付いて整理されていく。
改めて痛感したのは、全ての出来事が綿密に繋がっていたということ。事象には必ず背景と理由があり、それは複雑に絡み合っている。
飽くまで高校の範囲の通史であるため、詳細を知るにはのも足りないが、読書として大枠を掴むのには適した一冊。
Posted by ブクログ
社会人向けの世界史のテキスト。情報量としては、高校世界史Aと世界史Bのちょうど中間あたり、といった印象。ただ、図表(特に地図)が多くないため、別途手元に資料集(図説)があると、より理解を深めることができる。教科書として書かれているだけあり、文章は単調だが大変読みやすい。
社会人向け、学び直し向けということで、以下の二点を特徴として挙げておきたい。
まず第一に、適宜コラムが設けられている。そこでは「歴史」(あるいはその解釈)がどのように変化していったかを垣間見ることができる。第二に、ポピュリズムやクリミア半島の歴史など、今日的なイシューに関わるトピックも扱われている。
Posted by ブクログ
論述される内容は、近年の研究動向などを広く浅く反映しており、とても興味深い。単なる世界史教科書にならぬよう、気合いを入れて執筆したのに違いなく、秀逸な一冊だ。よくある固定観念(ex.西太后=悪)に縛られない柔軟な観点を紹介してくれるのは、とてもありがたい。
文章自体も非常に読みやすいし、問われる知識レベルはセンター程度だ。ただ、登場する語句の細かな説明や、地図・図解などは一々ないため、受験から遠ざかり知識が抜けた状態で読むのは難しいかも。私自身は、世界史の講義系参考書を3週読んでおいたところ、本書をすらすら読むことができ、とても楽しく充実した時間を過ごせた。
Posted by ブクログ
学び直し世界史通史。中世のペスト、新大陸の天然痘、第一次世界大戦時のインフルエンザなどの影響。農業、兵器の発展、宗教、民族など少しだけ理解できたような
Posted by ブクログ
高校の時に世界史を選択していたこともあり改めて読んでみることに。
基本的には世界史履修者向けの内容のため、初めて世界史を学ぶ人には向かない。
大人になって世界史を改めて学ぶと社会構造の基本的知識が身に付いていることもあり、高校時代よりとても面白く感じた。
Posted by ブクログ
過去に世界史を学んだ方も是非読んで欲しい。
皆様が学んだ時と大分違いがある。
今の学生はこれを、知識問題ではなく、歴史の流れを把握して解くのだから明らかに難しい。
ただ、今の学生がこれを解けるということは昔より進歩していると感じる。
単なる年号の暗記より、歴史の流れを意識した学習方法に変わっているからだ。
過去のセンター試験で満点の私が、正直今のテストには歯が立たない。
Posted by ブクログ
これを読むだけではよくわからない。
もう一度読む山川世界史+シリーズや、詳説世界史研究を読んでようやく世界史のアウトラインを大体理解できるようになると思う。
最初から詳説世界史研究を買っていたらよかったかも。
Posted by ブクログ
懐かしい!高校のときに山川の青い用語集はいつも持ってました。聞き覚えのある名前が出てきて、「あー、そんな名前のやついたいた」と脳を斜め後ろから軽く叩かれるような感覚。カニしか食べないカニシカ王、懐かしさの波に押し流されて結局あなたは何を成したのか分からないまま。本書は記憶のタイムマシンとして非常に有用(人によるし、本来の使い方ではない)。
Posted by ブクログ
高校の教科書「世界の歴史(改訂版)」をベースに、一般の読者を対象として記述を見直し、時代に即応した簡潔かつ明確なかたちに書き改めた通史。現代の理解の手助けとなるテーマを解説したコラムも掲載。見返しに地図あり。
目にしたのが大学受験の時以来と言う地名、人名、出来事がどれだけ多くあったことか。大学受験がそれだけ「無駄な知識の詰込みだった」とは思わないけれど。当時は「オスマントルコ」と覚えていたのが、最近では必ずしも「トルコ人の」国家ではないので「オスマン帝国」と呼ぶようになったとか、ルイ16世やロベスピエールらフランス革命の主人公たちの伝えられる姿とは違う面とか、新たな「発見」が本書内にいくつもあった。
(Ⅽ)
Posted by ブクログ
少なくともいま読むと世界史は面白い。
中学のときは時間が少なく、もっと要点だけだったので、「なんでそうなったの」とか「このとき他の地域はどうだったか」とか複合的に考えることができなかった。
高校では歴史は取らなかったのが悔やまれる。それでも地理も大事だから、時間を作って自分で学べということか。
いろいろな出来事や人名を聞いたあとで歴史の本を読むと、ああここに出てくるのね、という復習のようになって、興味が持てるのだと思う。それがないまま読んだり勉強したりすると、面白くないのかもしれない。
同じ時代をいくつかの視点でまとめてあり、理解の助けとなる。一方でページ数が限られているので、もっと知りたいことも出てきた。次の段階への橋渡しという点でも、よい内容だと思う。
30年くらい経って、世界史も日本史も内容がけっこう変わっているように感じられるのも面白かった。