あらすじ
「国際情勢」=international situationとすぐ思い浮ぶが、実際はwhat’s going on in the worldといった方が、より具体的で意味が分かりやすい。日本人が陥りがちな一語ずつ「訳そう」とする発想から、「いかに意味を伝えるか」に意識を切り替えれば、簡単な言葉で生きた英語表現ができるようになる。そのための具体的方法を伝授する。
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Posted by ブクログ
ライシャワーの通訳から高校大学の教壇経験まである百戦錬磨の著者による、英語表現のためのエッセンス本。「英語の日本語の共通点はほぼない」という潔い前提から出発し、語レベル(基本語の取り回し)、統語レベル(切る、送る、埋める)、談話レベル(並べる、揃える、つなげる)までさらりと到達。これを実践するのが難しいわけだが、であるがゆえに著者への畏れも深まるというもの。
・第4章で取り上げられている入試問題は京大のもの。特にp.102からの例は入試業界では悪名高い(?)ものだが、巷の参考書や過去問集とは段違いの説得力ある翻訳を読むことができる。
・予備校の英語講師を中心にTwitterで話題になった一冊だが、pp.81-82の「文頭のand」についての扱いはどうだろうか。場合によっては減点対象として指導されることもあるように聞く。私自身は、本書の記述と同じく、「もう、いいんじゃない?」という相場感だが…。