あらすじ
「国際情勢」=international situationとすぐ思い浮ぶが、実際はwhat’s going on in the worldといった方が、より具体的で意味が分かりやすい。日本人が陥りがちな一語ずつ「訳そう」とする発想から、「いかに意味を伝えるか」に意識を切り替えれば、簡単な言葉で生きた英語表現ができるようになる。そのための具体的方法を伝授する。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
英語は日本語とは違う。
単語や文法を覚えただけでは、使える英語は身につかない。
日本の中学、高校、大学…どこでも教えてくれないが、英語を使うには必要となる考え方・テクニックである。
私の錆びついた英語をブラッシュアップするために購入して大正解!
大学生と受験を控えた息子たちも読んでくれないかなぁ…。
アメリカに留学した時、必要に迫られて覚えた内容ばかり。宿題のペーパーを書く時、テストの記述問題に答える時、授業で発表する時にも必須だった。私は英文のテクニックとして身につけただけなので、この本を読んで、日本語との違い、日本人はどこを、どうして間違ってしまうのかなどがよく理解できた。
Posted by ブクログ
評判どおりの良書でした。日本語から英語に、一対一対応に変換しながら「訳す」のではなく、届けたい意味を整理した上で簡潔な英語で「伝える」ことができるよう、その基本的な姿勢や考え方を示してくれます。(高校生以上?で)英作文を本格的に学ぶための最初の一冊に最適ですね。
Posted by ブクログ
20年前の本…
もっと前、ぼくが受験生の時に欲しかったー!
今まで、英語のぼんやりと考えていた勉強の仕方が、間違えでなかったこと、さらに、整理されて、語学の勉強に意欲が出た!
Posted by ブクログ
英語は動詞が中心など、既知の内容も含めて納得感のある一貫した説明がされており、英語で表現をするときに感じていた「どうもうまく言えない」理由が理解できた。今後の表現を学ぶ指針が得られたと思う。
Posted by ブクログ
日本語から英語への切り替えはただ単語を置き換えるのではなく、いったん情報として整理してからの方が伝わりやすいなと本の例題だけからでも伝わった。
Posted by ブクログ
COBUILDを推薦した直後の第2章で、「日本語では名詞になるようなところを、英語ではまずシンプルなフレーズに言い換えてみる」という演習問題を置いた所が啓発的だった。難読英単語には一対一対応で難しい日本語を表せるものもなくはないが、話せる/書ける英語を獲得するためにはむしろ「難しい一単語でも表せそうなものを、敢えてCOBUILDの語釈なみに噛み砕いていつでもパラフレーズできるようなチカラ」に焦点化して訓練した方がよいのだ、と主張しているように自分には読めた。序論で「日本語は単語文化」と言っていたのは、そういうことだったのかと理解した。
Posted by ブクログ
日本と英語圏の文化の違いへの深い理解に基づいたレッスンが文章化されている。通訳や翻訳に関わる人の必読書なのはもちろんのこと、英語でコミュニケーションをとる機会のある日本人全員に役立つ内容だと思う。ただ、受験生が読んだら混乱するかもしれない(受験英語との差が大きいから)。
キーワード
・英語は「具体的」「説明的」「構造的」
・日本語を英語にするときは「切る」「送る」「埋める」
・英語を書くときは「並べる」「揃える」「つなげる」
Posted by ブクログ
英会話や英作文の際に単語を単純に置き換えるのではなく、意味を伝えることに主眼を置いて表現を考えることが重要であることを例を示しながら解説している。
よりわかりやすく実践的な英語表現への意識を高めてくれる本。
Posted by ブクログ
英作文が、どうしてもしっくりこなかった学生時代を思い出した。
日本語の名詞を英語の動詞で表現する/言い換える、は眼から鱗だった。
またいつか読み返したい。
Posted by ブクログ
20年前の本だが、全く古くない。英語と日本語のの言語的特性の違いや、日本の古き英語教育の難点を鋭く指摘しながら、平易な英語で、単語調の日本語を訳すのではなく、伝える技術を紹介している。
Posted by ブクログ
目から鱗とはこういう本のことを指す言葉だと思う。英語は勉強させられるもので、言われるがまま覚えさせられてきた。しかし、言語は生き物であり、なぜ日本語と違う「英語」という形が生まれたのかを理解することが大切である。そうすることで、英語を勉強する意義がわかり、また学習を効率良くしてくれるのだと思う。
Posted by ブクログ
漢字の熟語が抽象的という発想はなかった。
英語の具体性って行動レベルでイメージできることなのか。まだ実感値はないけど、思い当たる節はある。英語でニュースを聞いているとたまに随分と平易な言い方を繰り返すな、と感じる。これは具体的だったからなのか。
Posted by ブクログ
絶版状態だったのが今年火がついて再版。一時は相当に高騰したらしい。
日本語の単語を英語の単語に置き換えるのでは英語として正しく伝わらない。具体的、説明的、構造的という英語の性質に基づいて、文脈を維持しながら読み換えていく必要性を解説。名詞(漢語)中心の日本語文を動詞中心の文へと変換したり、抽象度の高い文を平易に読み替えたり、あるいは語を補い揃えたりといった操作の技術を紹介する。
ぴんとくる人も多いと思うが、これは京大の和文英訳の攻略法そのもの。京大の入試で出題される和文英訳問題は、単語や成句といった単位で英語に置き換えようとしても歯が立たない。そもそも対応する英単語がわからないし、直訳しても英語としてまったく成立しない。そこで、いかに本来の意味を壊さないまま翻訳可能な平易な(自分が英訳可能なレベルまで引き下げた)日本語に置き換えるかが問われる。
本書では受験テクニックとしてではなく英語表現法として解説しているわけだが、しかしこれは本来的には英語表現の問題ではない。英語に翻訳する以前の、いかに平易で誤解のない日本語文を作るかという日本語の運用能力の問題だと言える。だから、日本語を扱う多くの局面でここで解説されるテクニックは有益となる。徹底的に容易で誤解なく理解可能な日本語。例えば、goolge translateやDeepLなどの機械翻訳にかけたら修正なく英文として成立するような日本語。文学的で格調高い表現とは無縁のそっけなく人工的な日本語だが、そこが表現の出発点となる。
その意味で、本書は英語だけで終わらせるべきではなく、日本語力を向上させるにも非常に意味のあるものだと思う。
Posted by ブクログ
ライシャワーの通訳から高校大学の教壇経験まである百戦錬磨の著者による、英語表現のためのエッセンス本。「英語の日本語の共通点はほぼない」という潔い前提から出発し、語レベル(基本語の取り回し)、統語レベル(切る、送る、埋める)、談話レベル(並べる、揃える、つなげる)までさらりと到達。これを実践するのが難しいわけだが、であるがゆえに著者への畏れも深まるというもの。
・第4章で取り上げられている入試問題は京大のもの。特にp.102からの例は入試業界では悪名高い(?)ものだが、巷の参考書や過去問集とは段違いの説得力ある翻訳を読むことができる。
・予備校の英語講師を中心にTwitterで話題になった一冊だが、pp.81-82の「文頭のand」についての扱いはどうだろうか。場合によっては減点対象として指導されることもあるように聞く。私自身は、本書の記述と同じく、「もう、いいんじゃない?」という相場感だが…。
Posted by ブクログ
抽象的な日本語を、具体的・構造的な英語にどう置き換えるか、豊富な例で説明されていてわかりやすい。言語そのものの違いに加えて、背景にある文化の違いも説明されている。日本の状況について(もう古くなってるかな)と思う部分はあるけれど、タイトル通り、英語で表現するための基盤を持てるよう、ガイドしてくれる。
Posted by ブクログ
英語と日本語の違い について 通訳をする という視点から見えてくるものを説明している.発想の転換がいる という指摘は正しいと感じる.練習問題はあるが,テキストブック的な本ではない.