あらすじ
リィを嫡子ナジェックの妻とする! 勝利の女神を辱め、デルフィニアの戦意をそがんとするゾラタスの卑劣な策に、三騎はタンガへの途をひた走る。王位を捨て一騎士に戻ったウォル、異世界の相棒ルウ、己の意志で行動するシェラ──昏々と眠り続けるリィだったが……。難攻不落のボナリス城に轟音が響くとき、最後の奇跡が始まった。
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Posted by ブクログ
捕まえられた王妃は薬で眠ったままにされていた上に、タンガの王子の妃にする、と聞いて、ルゥとウォルが大激怒。
まさかのウォルは王冠をバルロに押し付けて出奔する、という事態。
その過程でいろいろありえないことが起こる。
まずはルゥが生き返ってしまったこと。
ルゥは死なない一族の人間だった、ということ。
そして、リィがボナリス城一つを吹っ飛ばしてしまったこと……
いやまぁ、最初からやれるならやっておけよ……
という気持ちはわからなくもないけれど、それは現世のおきてで無理なようである。
しかし、そこでこの起きて破りを持ってきた作者さんの意図ってどういうものなんだろう? と思わなくもないですが、それがこの物語の面白いところなんだろうなあ……と思います。
あくまでも、現世は現世の断りを持って。
多少イレギュラーでもそうしていく必要があるのかなあ……と。
そして、次がいよいよ最終巻。
ここまできて、最後がどのように終わるのか、とても楽しみではありますが、物語が終わってしまうのはちょっと残念です。