あらすじ
半年に一度の失踪課課長査察を間近に控え、室長の阿比留が忽然と姿を消した! 自宅に急行した高城たちだが、私生活を隠す阿比留の失踪の原因は掴めず、その行方は杳としてしれない。同時期、一人の女子大生の捜索願が出された。ストーカーによる拉致も疑われたが、二つの事件を追ううちに意外な接点が判明する。緊迫の書き下ろし長篇第五弾
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Posted by ブクログ
【警視庁失踪課シリーズ第5作目】
課長査察の直前になぜか室長の真弓が失踪する。しかも拳銃を所持したまま。
その時に女子大生が失踪したから探してほしいと恋人が失踪課を訪れる。
高城は自分の娘が失踪中ということもあり、真弓とはお互いの私生活は明かさないし、お互い詮索していなかったが、今回の事件で真弓のことを調べ始める。
真弓は娘からの情報で事件を明るみにだし、今の地位にのし上がった。自分のために娘をも使って、と言われても。
失踪した女子大生は真弓の娘で、真弓がのしあがった事件の犯人がかかわっていた。
またしても森田の射撃の腕がみれて、失踪課のメンバーのバランスがよくていい。
Posted by ブクログ
堂場瞬一にハズレ無し、無事更新。
やっぱり堂場さんは、安心して読める。
今回、最後まで引っ張った謎(上司の、過去の事件の秘密)は、以外と想像の範囲内だったのには、多少がっかりしたが………。
阿比留さんの、頑な過ぎるほどの上昇思考の根拠が明かされるのかとの期待は肩透かしを食らったが………。
詰めの甘い犯人、ということであっけない程あっさりと真相が判明した点、少々のご都合主義を感じはしたが………。
主人公たちのドラマには、引き込まれた。
クライマックスの息詰まる展開には、心が踊った。
さて、シリーズを貫く“物語”も、動きを見せてきた。次作が楽しみ。
………行方不明の娘、シリーズ最後には、無事な姿を見せてくれちゃう………のを期待してしまうのは、甘い考えかな。実際にそうなったら、“ありえねぇ~”と鼻白むことになるのかな。
それでも、それはそれで、読後感は悪くはなさそう。
………“日本のコロンバス校事件”って、なんとなく聞き覚えがある気がするのだが、実在事件が元になっているのだろうか。
★4つの、8ポイント。
2012.06.13.了。