あらすじ
藤丸物産の社員食堂で働く杏子は、二か月前に会った社員を探している。エレベーターホールでぶつかった時に優しくされ、ときめいてしまったのだ。ただ、コンタクトが外れていたせいで、顔をちゃんと見られなかった。手がかりは、「藤」の一文字。至近距離で視界に飛び込んできた社員証で、唯一認識できたのがそれだった。しかし、社員食堂は高い喫食率を誇るにもかかわらず、彼らしき社員はなかなか見つからなくて……。
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Posted by ブクログ
藤丸物産の社食で働く杏子は、上京に反対だった両親との約束で28迄に結婚しないと郷里に戻って見合いする事を言い渡されていた。そんな杏子は2ヶ月前にエレベーターでぶつかった時に優しくしてくれた男性を探す事に。コンタクトが外れて顔は解らないが「藤」の字が入っている男性で…
社食がテーマなので、出てくる料理はどれも美味しそう。
ナポリタンの話はお互いもう少し踏み込めたらと思うけど、結婚となるとそう簡単ではなかった様で切なかったけど、素敵な思い出ですね。
「藤の君」の正体は割と最初から気づきましたが、渚が社長の息子だったとは。それと、渚の杏子への態度がまだハッキリしていないので続編あるのか期待しています。
Posted by ブクログ
絶食からの健康診断の際に読みましたので、たいそう美味しそうでした!笑
思い出と味はリンクしますね。しかも社食だったら身体に馴染んだ味になるし、退職したら恋しくなるんだろうなぁとしみじみ思いました。
ナポリタンの隠し味はやってみたいと思います。
渚くん、良い子ですね。杏子ちゃんもかわいい。
微笑ましいので続編も楽しく読めそうです。
Posted by ブクログ
こんな社食なら毎日通いたい!健康も考えてくれておいしいものを食べられるとか最高すぎます。
藤の君については予想通りでしたが、うーん続編があるのでしょうか。社食と恋がメインなので恋がすっきりしません。楽しみにしてます。
Posted by ブクログ
社食が美味しそうで楽しそうなのは羨ましい限り。
自分のところは、作中にも出てきた昔ながらの質より量より派なので、女性だと利用しづらい場所。
こういう社食は憧れである。
出てくるメニューも割と細やかに描写されているので、どのメニューも本当に美味しそうだった。
特に昔ながらのナポリタンは作中食べてみたいナンバーワンメニュー。
関わるエピソードも含めて、一番印象深い話。
恋はなかなか実らないものと、しみじみ思った。
杏子が再会を願っている「藤の君」が誰なのか。
社食に関わる騒動の最中でも、彼探しを諦めていない彼女である。
その割に、その恋愛フラグは最後まで立ったような立たないような、中途半端な感じになってしまうが。
頑なに社員証を出さないキャラがいるし、ある意味王道的な展開なので、「藤の君」が誰なのか想像はつく。
つくのだが、核心的なところまでは結局ツッコミを入れきれないまま終わってしまって、ちょっと物足りなかった。
恋愛話よりは、美味しい社食に関わるお仕事小説としての方に重きが置かれている、そんな感じがした。
それが証拠に、杏子の視点ばかりではなく、第三者の視点で進む場面もそれなりにある。
そこが面白くもあり、同時にもったいない部分でもあったと思う。
第三者の視点を入れるのなら、社食メンバーも多数いるのだから、彼らの誰かを主軸にして主人公交代制でも面白かったかも。