【感想・ネタバレ】鉄の首枷 小西行長伝のレビュー

あらすじ

堺の名家に生まれ、豊臣秀吉に取り立てられ、関ヶ原合戦で敗れて刑死した、キリシタン大名小西行長にはめられていた“鉄の首枷”とは。無謀な朝鮮侵攻において秀吉を裏切り、同僚加藤清正を落とし入れてまで和平工作を重ねた行長の、面従腹背の生涯の謎に迫る傑作。

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Posted by ブクログ

小西行長とはどのような人物だったのか、ここに全てが描かれています。商人の家に生まれキリシタンの洗礼を受けた彼。大名として生きるにあたりキリシタンとしての生き方との差に苦悩し、それでも面従腹背の生き方を貫き朝鮮の役に当たった彼の姿に心を打たれました。そして報われぬまま首枷を嵌めたまま散った儚さなど。
生き方により形成される矜持やしがらみ。それこそが鉄の首枷であると感じました。首枷を外すことのできた右近、首枷を首枷と感じなかった清正、首枷に抗いそれでも外すことをどこかで諦めた行長など首枷は様々な生き方を表していました。

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2015年05月04日

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