あらすじ
北朝鮮の天然痘危機勃発に対し国際社会からは迅速な救援の手が伸べられた。しかし、朝鮮人民軍の少将率いる一派が、政権転覆を目論み、混乱の拡大を図る。彼らは非公式に防護スーツを確保した上で首都・平壌に保菌者を送り込み、爆発的感染を引き起こした。命ある市民は我先に脱出、政権中枢ですら一時退避に追い込まれる。気づけばもぬけの殻となった平壌に取り残されたのは、日本からの医療チームとその護衛を任務とする自衛隊。――否応なく巻き込まれていくスペシャリストたちの活躍を描くクライシス・ノベル
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Posted by ブクログ
サイレント・コア シリーズ
ソ連崩壊時に、ソ連が培養していた天然痘ウイルスが、密かに北朝鮮に売却された。
しかし、北朝鮮ではそのウイルスを安全に取り扱い切ることができず、汚染事故が起こり、遺伝子操作された天然痘ウイルスが、北朝鮮国内に拡がりはじめる。
その殺人ウイルスを、中国、韓国に蔓延させることなく封じ込めるために周辺各国が立ち上がる。
中心となるのは、医療に優れた日本。
しかし、北朝鮮国内では日本に対する敵愾心が強すぎ、安全に防疫活動、治療ができない。
そこで、我らがサイレント・コアが活躍するという、いつもの展開になっていくのだが、いつもながらに大石英司の書く近未来ものは恐ろしい。
それは、設定や状況がよく考えられており、あり得るものとして考えられるから。
ただし、現実の世界には、サイレント・コアのような強力な部隊は存在しない...